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モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)2023年4月8日(土)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- はじめに --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- またぞろ、岸田内閣による衆議院解散の可能性が取り沙汰されている。 3日、首相は二階俊博元幹事長と自民党本部で会談。同席した二階氏の側近から、6月21日の今国会会期末までに衆議院を解散するとの観測が報じられているとの話を向けられ、 「それはマスコミに聞いてみないと分からない」(河合仁志「解散 三つのシナリオ」西日本新聞、2023年4月5日付朝刊、2項) といわば剣幕を張ったからだ。 西日本新聞(2023年4月5日付朝刊)によると、解散のシナリオは今のところ3つ考えうるという。 第一に、6月の国会会期末。ただ、その場合、首相が長期政権を目指すうえでハードルとなる来年9月の自民党総裁選までは1年以上も空く。 第二に、秋の臨時国会中。西日本新聞によると、現時点で最も有力視されているという。この場合、事前に内閣の改造と党役員人事で刷新感を演出し、岸田政権の2年間の実績を大いにアピールするようだ。 最後に、来年の総裁選の直前だ。その場合、総裁選での「無投票」による再選も視野に入ってくる。 解散論浮上の背景には、ここ半年以上低迷してきた岸田内閣の支持率が回復傾向にあるためだ。日韓首脳会談やウクライナ訪問などが功を奏し、今後、広島サミットも成功に導けば、 「解散に向けた環境が整う」(河合仁志、2023年4月5日) とある自民党のベテラン議員は語っている。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 野球WBC中継の試合は宮崎県では放送されない? 日本の知られざる”テレビ格差” かつて「民放テレビ全国四波化」構想も 今後民放ローカルの経営統合の可能性も ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  侍ジャパン優勝で幕を閉じた野球WBCの熱狂とともに、改めて注目を集めたのが、民放のローカル局における地域格差だ。  たとえば、3月16日午後7時より行われた日本-イタリア戦では、侍ジャパンが宮崎県で事前キャンプを行なっていたのにも関わらず、宮崎県内の地上波で、試合を見ることはできなかった。  宮崎県内にテレビ朝日系列の系列局がないためだ。  同様に、高知、島根、鳥取などテレビ朝日系列局がない地域は、日本戦を全試合中継するAmazonプライムなどで視聴しないとリアルタイムで観戦することはできなかった(1)。  宮崎には、NHKを除く民放は、MRT宮崎放送とUMKテレビ宮崎の2局しかない。全国で民放が2局しか存在しないのは、全国で宮崎県と山梨県、そして福井県だけだ。  ちなみに徳島県と佐賀県には民放が1局しか存在しないものの、例えば佐賀県はお隣の福岡県の民放各局のテレビ放送を受信できるエリアに位置する。  しかし宮崎県の場合、ほかの主要エリアと離れおり、そのようなことができない。  日本の民間放送は世界と比べても独自の発展を遂げた。それは基本的に都道府県単位でのローカル局を基本とするもの。そのため、“テレビ格差”が生じるようになった。 目次 ・日本の放送制度は世界と比べてもユニーク  ・「民放テレビ全国四波化」構想 ・今後、地方ローカル局の経営統合の可能性も ・日本の放送制度は世界と比べてもユニーク 

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  • ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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