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ドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天社長、入社式挨拶にツッコミ 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.511

石川温の「スマホ業界新聞」
-------------------------------------------------------------------------------------- 石川 温の「スマホ業界新聞」 2023/04/08(vol.511) -------------------------------------------------------------------------------------- 今週はMNO4社の社長、入社式の挨拶をお届けします。 《目次》 1.NTTドコモ・井伊基之社長「2023年は変革のNEXTステージ」 ----ドコモショップはスマートライフの提案拠点に 2. KDDI・高橋誠社長「東南アジアを中心とした事業を拡大」 ----povoの世界展開がいよいよスタートか 3.ソフトバンク・宮川潤一社長「地方分散型データセンターのアーキテクチャを検討」 ----「次世代の社会インフラ構築」とはなにか? 4.楽天グループ・三木谷浩史会長兼社長「新技術でコネクティビティの変革を目指す」 ----完全仮想化技術で我々の生活はどのように良くなっていくのか 5.今週のリリース&ニュース 6.編集後記 -------------------------------------------------------------------------------------- 1.NTTドコモ・井伊基之社長「2023年は変革のNEXTステージ」 ----ドコモショップはスマートライフの提案拠点に -------------------------------------------------------------------------------------- 社長の井伊です。新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。 ドコモグループへようこそ。 本日4月3日、たくさんの夢と希望に満ち溢れた1100名の皆さんをドコモグループに迎えられたことを、大変嬉しく思います。 NTTコミュニケーションズの丸岡社長、NTTコムウェアの黒岩社長と3人で、皆さんを歓迎したいと思います。 ドコモグループのブランドスローガンは「あなたと世界を変えていく。」です。 皆さんが飛び込んだこの情報通信業界は、変化と競争の激しい世界です。その中で私たちがめざしているのは、最高品質のネットワークと最先端のテクノロジー、そして社員の皆さんやパートナー企業から生まれる新しいアイデア、これらを駆使してイノベーションを起こし、社会に大きな変化をもたらす存在となることです。たくさんのパートナーやお客さまとともに、挑戦し続ける会社であり続けたいと考えています。 2022年1月に、NTTコミュニケーションズとNTTコムウェアを家族としてグループに迎え入れ、新ドコモグループとしてのスタートを切りました。 私は、ドコモ、コミュニケーションズとコムウェアの3社がひとつになり、同じ目標に向けて進みだしたことを「変革の1stステージ」と考えています。 そして、皆さんが入社する2023年を「変革のNEXTステージ」と位置付けています。私たちが次の時代の新しいビジネスを創出し、日本や世界をワクワクさせる。そのような仕事を通じて皆さんが成長を実感し、お客さまと共に喜び合える。このようなドコモグループに変革していきます。 例えば、ドコモショップを従来の通信中心の販売拠点から、スマートライフの提案拠点に変革していきます。お客さまの生活の関心や困りごとに対して寄り添い、スマートライフのアドバイザーとしてキャッシュレス、メタバース、ヘルスケアなどの活用提案を行う顧客接点へと進化させていきます。 また、法人事業においては、地域の中小企業のデジタル化支援や、デジタル田園都市国家構想の実現に向けた、地域のICT強化への貢献を一層進め、地域の個性を活かした顧客体験の創出を加速します。皆さんも変革のNEXTステージの担い手として大きく活躍していくことを期待しています。 これからの未来を創り、イノベーションを牽引するのは皆さんです。10代、20代が本当に欲しいものは、皆さんにしかわかりません。昔のやり方や考えにこだわらず、思考停止せずに、新しい時代、新しい価値を創っていくことを期待します。大きな仕事はひとりではできません。信頼のおける仲間とタッグを組み、仕事のプロとしてチームに貢献しながら、大きな目標に向かって進んでいくことが求められます。 仕事のプロになる、自分を成長させるための一番の近道は、自分の仕事を好きになることです。人は好きなことに対しては努力を惜しみません。もっと上手になりたい、スキルを身につけたい、この様な想いが個人の成長を加速させ、能力を発揮させます。 私たちが経営の中で大切にしているのは、満足度の高い顧客体験(CX)の追求です。自分の仕事がお客さまや社会のwell-beingにどのように貢献できるかを想像し、日々ワクワクしながら仕事をする姿を期待しています。 先ほど「変革のNEXTステージ」とお伝えしましたが、変革は経営者だけが行うものではありません。皆さんが現状に満足せず、高い目標に向かって挑戦し、行動を起こすことが重要です。カスタマーファーストでお客さまのためにドコモの常識を変革する、この気概と勇気をもって仕事をしてもらいたいと思います。皆さんのポジティブな思考とチャレンジする精神で一歩先を行くこと、"One step ahead"で行動することを期待しています。変革の主役は皆さん自身です。私は「あなた」と世界を変えていきたいと思っています。 以上で、私からの歓迎の挨拶とさせていただきます。 ■NTTドコモ・井伊基之社長挨拶を読んで ドコモ、コミュニケーションズ、コムウェアの3社がひとつになったこれまでを「変革の1stステージ」、2023年からは「変革のNEXTステージ」だったとは初耳かも知れない。今年のNTTドコモは新しいネタ、ニュースをいろいろと期待できそう。 そんななか、気になったのが「ドコモショップ」の位置づけ。通信中心の販売拠点からスマートライフの提案拠点に変革していくとのこと。キャッシュレスやメタバース、ヘルスケアなどの活用提案をする顧客接点に進化させるという。 確かに井伊社長が就任して間もない時にインタビューした際、「ドコモショップでメルカリ教室をやっていたりするが、ああいった取り組みを拡大させたい。様々な企業などにドコモショップのスペースを貸し出すというのもアリなのでは」みたいな話をされていた。 ドコモショップのオンライン化が進む一方、リアル店舗の役割も変わっていくことになるわけで、今年は「リアルショップがどうやって儲けていくのか、生き残っていくか」が試される年になりそう。

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