逆風下での植田日銀スタート
植田日銀がスタートしました。欧米での金融不安が収まらない中での、いわば逆風の中でのスタートとなり、これまでよりも制約が強まっています。政府との協調、一体化を念頭に、政府の物価高対策を側面支援する金融政策を目指すと見られます。欧米がインフレ対策で後手に回った分、大幅な利上げを余儀なくされ、金融不安につながった轍を踏まないためにも、早めの物価抑制が必要です。
また世界で唯一、長期金利をコントロール(YCC)している日銀に対して、海外の投機筋などが揺さぶりをかけてくる可能性があります。長期金利の上昇を指値オペで対応すれば、国債の買い入れが増えるばかりです。植田日銀は機を見てYCCの修正、撤廃を考えると見られます。
その点、海外からの金融不安の波が日本にどの程度押し寄せるのか、金融市場の安定と物価抑制の両にらみの政策運営が求められます。
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