3年半前の北京と比べて、何が変わりましたか?
白い綿毛の柳絮の舞うなか、日本のビジネスマンからこう問われて答えに窮した。
というのも、コロナ前の北京と何も変わっていないと気付かされ、不思議な気持ちになったからだ。
コロナ禍の後遺症で消費の回復は鈍いと聞かされていたのだが、そんな印象はない。とくにレストランはどこも満員で、少し話題の店ともなれば予約を入れようとしても、ほとんど断られるほどだ。ある意味、コロナ前以上の活況なのだ。
夜8時を過ぎてようやく席が空いた四川料理店では、テーブルマネージャーが赤い砂時計を客の目の前でドンとひっくり返し、こう宣言する。「時間内に料理が届けられなければ割引します」。そして、その通りにテーブルは瞬く間に皿で満たされるのだ。
「中国は競争が激しいので、サービスの質は日々向上しています」
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