メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

第62回 フランスとの関係強化に成功した中国の外交攻勢は「一帯一路」10周年の序章に過ぎない

富坂聰の「目からうろこの中国解説」
 3年半前の北京と比べて、何が変わりましたか?  白い綿毛の柳絮の舞うなか、日本のビジネスマンからこう問われて答えに窮した。  というのも、コロナ前の北京と何も変わっていないと気付かされ、不思議な気持ちになったからだ。  コロナ禍の後遺症で消費の回復は鈍いと聞かされていたのだが、そんな印象はない。とくにレストランはどこも満員で、少し話題の店ともなれば予約を入れようとしても、ほとんど断られるほどだ。ある意味、コロナ前以上の活況なのだ。  夜8時を過ぎてようやく席が空いた四川料理店では、テーブルマネージャーが赤い砂時計を客の目の前でドンとひっくり返し、こう宣言する。「時間内に料理が届けられなければ割引します」。そして、その通りにテーブルは瞬く間に皿で満たされるのだ。 「中国は競争が激しいので、サービスの質は日々向上しています」

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • 富坂聰の「目からうろこの中国解説」
  • 中国報道で日常的に使われる言葉や表現、これを詳しく分析すると、これまで知っていた事実とは違う世界が見えてくる。ニュースのミスリードから脱する処方箋を書く。
  • 990円 / 月(税込)
  • 毎週 日曜日(年末年始を除く)