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<Vol.1328号:増刊:今回も、
金融危機の中心は住宅ローン担保証券>
2023年4月9日:住宅ローン担保証券とは何か?
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著者:システムズリサーチ:吉田繁治
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金融でもっともわかりにくいとされていることを、原理から解説します。理解の入り口は、住宅ローンの返済金と金利を配当にするMBS(Mortgage Backed Security)の作り方、持たれ方、そして価格です。
◎資産性のデリバティブ(原資産から派生した金融商品)の代表がMBSです。
【理由】2023年、24年,25年の金融予測ではデリバティブへの理解が、予測に欠かせない。
難しい病気は、原因を人々が認識し、メカニズムを理解しないと、予想と治療はできない。デリバティブのなかでも、特にMBSの下落が端緒になって、広く波及し、結果として発生した金融危機の予想と治療は財務省と中央銀行が行います。中央銀行は、金融のドクター役です。新任の植田和男氏が、診療の方針を決める院長です。
【下落の局面で、4回は出てくる回復論】
3月10日からの、米国のSVB(シリコンバレー銀行)、シグネチャー銀行、欧州のクレディスイス銀行の破産から言われた「世界金融危機」に対し、
1)政府・中央銀行が、「預金は100%守る。金融システムは盤石」といって、マネーを投入したことから、
2)「金融危機は、一過性の風邪のように去った。新型コロナではない」という論が、登場しています。
【今回も、早期回復論のシンボルは、米国ナスダックの上昇】
3月13日には、1万1138ポイントに下がっていた米国ナスダックは、その後の約3週で1万2087ポイントへと、949ポイント(8.5%)も上がっています。
◎3週で8.5ポイントの上昇は、急騰です。
(注)年間換算では、8.5%×√11か月=8.5×3.3倍=28%の上昇に相当します。
【ダマシの株価上昇が、4回はある】
これは、株価の長期下落の局面で3回から4回は現れる「ダマシ」の上昇でしょう。
◎金融危機は、複雑系の銀行システムの中で、スローモーション映像の「玉突き」のように、株価の底値までは、一定の時間がかかる広がり方をします(過去は、約1年から1年3か月)
◎今回は、世界の負債の金額がGDPの300%(3京円)と大きいので、6か月と見ています)。
【下落の途中の、ダマシの上昇の原因は政府と中央銀行の対策】
政府は、手段として可能な財政予算で、中央銀行は、金利とマネー量の政策を使って、対策(=治療)を行います。
途中の応急治療によって、銀行のマネー不足の解消、金利の下落、失業率の低下、企業利益の上昇、景況感の上昇、株価の上昇の時期が、約4回、挟まるからです。
最初の住宅ローン担保証券の危機(ベア・スターンズがもつMBSの下落)から1年3か月後が、2008年9月15日のリーマン危機でした。
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