経済再開期待に乗れない中国
中国政府が昨年暮れに突然ゼロコロナ規制を撤廃し、一時大規模感染で混乱が見られました。しかし、短期間に集団抗体を獲得したようで、春節のころには大規模な人の移動が見られ、経済の再開期待が高まりました。これを受けて、IMF(国際通貨基金)や世銀など、国際機関は軒並み23年の中国経済の見通しを上方修正してきました。昨年の3%成長から23年は5%超を予想するところが多くなりました。
実際、国家統計局が発表するサービス部門のPMIは、2月の56.3、3月の56.9と回復を見せています。ところが、製造部門のPMIは3月にまた51.9に低下しました。ドル建ての輸出は1-2月が前年割れで、今年1-2月の生産は前年比2.4%増にとどまり、小売りも3.5%増と低調です。経済再開の期待が高まる割に、その後の中国経済の関連指標は伸び悩んでいます。
貿易の停滞は相手国の事情があるのでやむを得ないとしても、国内の消費も規制が緩和された割に伸び悩んでいます。
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