永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2023.04.13
新 恭(あらた きょう)
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マイナ保険証のリスクを心配する
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つい先日、かかりつけのクリニックを訪れたさい、見慣れぬ器械が受付に置い
てあった。
マイナンバーカードを読み取って健康保険に加入しているかどうかの「オンラ
イン資格確認」をするカードリーダーで、今年4月から原則として義務付けら
れているそうだ。
筆者はマイナンバーカードを持っていない。カードをどこかに置き忘れたり、
紛失するのが怖いし、個人情報が漏洩したり、悪用される不安もあるからだ。
そんなわけで、この器械と自分は関係ないのだと思い、その時はたいして気に
も留めなかったのだが、後日、健康保険証がとんでもないことになっているの
に気づいた。
来年秋、健康保険証を原則として廃止し、マイナンバーカードに保険証の情報
をデジタル的に紐づけた「マイナ保険証」に一本化するというのである。岸田
政権はそのためのマイナンバー法など関連法改正案を今年3月7日に閣議決定し、
今国会に提出している。
どうしてもマイナ保険証がいやだという人には、健保組合などが保険証の代わ
りとなる「資格確認書」を無料で発行することにはなっているが、有効期限が
1年で、健康保険証のように自動更新ができないから、自分で1年ごとに更新の
手続きをしなければならない。しかも、資格確認書を使用している限り、毎回
の受診料がマイナ保険証より高いのだ。格差をつけて、マイナ保険証への切り
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