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【高校数学】読むだけでわかる!共通テストの考え方 vol.887
≪2023年 数2B 第4問≫ 2023/4/14
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目次・・・■ 問題 ■ 解説目次 ■ 解答・解説 ■ 公式 ■ 解答一覧
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■ 問題
2023年共通テスト数2Bより
第4問
花子さんは、毎年の始めに預金口座に一定額の入金をすることにした。この入金を
始める前における花子さんの預金は10万円である。こごて、預金とは預金口座に
あるお金の額のことである。預金には年利1%で利息がつき、ある年の初めの預金が
x万円であれば、その年の終わりには預金は1.01x万円となる。次の年の初め
には1.01x万円に入金額を加えたものが預金となる。
毎年の初めの入金額をp万円とし、n年目の初めの預金をan万円とおく。ただし、
p>0とし、nは自然数とする。
例えば、a1=10+p,a2=1.01(10+p)+pである。
http://www.a-ema.com/img/center2023math2b4a.png
参考図
(1) anを求めるために二つの方針で考える。
┌[方針1]――――――――――――――――――――――――――――――――┐
| n年目の初めの預金と(n+1)年目の初めの預金との関係に着目して考える。|
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
3年目の初めの預金a3万円について、a3=[ア]である。すべての自然数nについて
an+1=[イ]an+[ウ]
が成り立つ。これは
an+1+[エ]=[オ](an+[エ])
と変形でき、anを求めることができる。
[ア]の解答群
┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} 1.01{1.01(10+p)+p} |
|{1} 1.01{1.01(10+p)+1.01p} |
|{2} 1.01{1.01(10+p)+p}+p |
|{3} 1.01{1.01(10+p)+p}+1.01p |
|{4} 1.01(10+p)+]1.01p |
|{5} 1.01(10+1.01p)+1.01p |
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
[イ]~[オ]の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい。)
┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} 1.01 {1} 1.01^(n-1) {2} 1.01^n |
|{3} p {4} 100p {5} np |
|100np {7} 1.01^(n-1)×100p {8} 1.01^n×100p |
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
┌[方針2]――――――――――――――――――――――――――――――――┐
| もともと預金口座にあった10万円と毎年の始めに入金したp万円について、|
|n年目の初めにそれぞれがいくらになるかに着目して考える。 |
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
もともと預金口座にあった10万円は、2年目の初めには10×1.01万円に
なり、3年目の初めには10×1.01^2万円になる。同様に考えるとn年目の初め
には10×1.01^(n-1)万円になる。
・1年目の初めに入金したp万円は、n年目の初めにはp×1.01^[カ]万円になる。
・2年目の初めに入金したp万円は、n年目の初めにはp×1.01^[キ]万円になる。
・
・
・
・n年目の初めに入金したp万円は、n年目の初めにはp万円のままである。
これより
an=10×1.01^(n-1)+p×1.01^[カ]+p×1.01^[キ]+…+p
=10×1.01^(n-1)+p・Σ[k=1~n]1.01^[ク]
となることがわかる。ここで、Σ[k=1~n]1.01^[ク]=[ケ]となるので、anを
求めることができる。
[カ],[キ]の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい。)
┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} n+1 {1} n {2} n-1 {3} n-2 |
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
[ク]の解答群
┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} k+1 {1} k {2} k-1 {3} k-2 |
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
[ケ]の解答群
┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} 100×1.01^n {1} 100(1.01^n-1) |
|{2} 100{1.01^(n-1)-1} {3} n+1.01^(n-1)-1 |
|{4} 0.01(101n-1) {5} {n×1.01^(n-1)}/2 |
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
(2) 花子さんは、10年目の終わりの預金が30万円以上になるための入金額に
ついて考えた。
10年目の終わりの預金が30万円以上であることを不等式を用いて表すと
[コ]≧30となる。この不等式をpについて解くと
p≧([サシ]-[スセ]×1.01^10)/{101(1.01^10-1)}
となる。したがって、毎年の初めの入金額が例えば18000円であれば、10年目の
終わりの預金が30万円以上になることがわかる。
[コ]の解答群
┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} a10 {1} a10+p {2} a10-p |
|{3} 1.01a10 {4} 1.01a10+p {5}1.01a10-p |
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
(3) 1年目の入金を始める前における花子さんの預金が10万円でなく13万円の
場合を考える。すべての自然数nに対して、この場合のn年目の初めの預金は
an万円よりも[ソ]万円多い。なお、年利は1%であり、毎年の初めの入金額は
p万円である。
[ソ]の解答群
┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} 3 {1} 13 {2} 3(n-1) |
|{3} 3n {4} 13(n-1) {5} 13n |
|{6} 3^n {7} 3+1.01(n-1) {8} 3×1.01^(n-1)|
|{9} 3×1.01^n {a} 13×1.01^(n-1) {b} 13×1.01^n |
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
※分数は(分子)/(分母)、xの2乗はx^2、マーク部分の□は[ ]で表記しています。
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