そのときにドイツの科学者たちが注目したのは日本の研究者たちの論文でし
た。日本ではすでに1889年の時点で興奮作用の高いN-メチルアンフェタミ
ンという分子が合成されており、1919年にはそれの結晶化にも成功してい
たからです。えーちなみにアンフェタミンとかメチルアンフェタミンとか、
そのあたりのドラッグは早い話が覚醒剤つまりシャブで、日本は戦争中も今
もシャブ大国として知られていますが、第二次世界大戦より以前の段階で既
にシャブ道のトップランナーだったことがわかります。そういう日本の研究
なども参照しながらドイツでは開発が急ピッチで進み、1937年にはメタン
フェタミンの新たな合成法が発見され、同年秋にはドイツ初となる自国産の
シャブこと「ペルビチン」が登場します。
コカインやモルヒネがナチスに禁止されて流通が減少する中、ペルビチンそ
れこそ超万能薬として大々的に宣伝され、またたく間にドイツ中の人がペル
ビチンに夢中になります。まあ普通にシャブなんで当たり前とも言います。
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