表現者クライテリオンでは今、次号にて『進化するコスパ至上主義~タイパ中毒のサル~』という特集を企画しています。コスパ、というのは、もちろんコストパフォーマンス、という言葉で、昔からある言葉ですが、とりわけ最近の、若い人がやたらと使うようになっている様です。
で、「タイパ」というのは聞き慣れない言葉ですが、「タイム・パフォーマンス」の意味です。身近な若い学生に聞いたところ、「そんなの聞いたことないですよ」とも言っていましたが、映画やドラマを早送りで見たり、あらすじを5分くらいにまとめたYoutubeを見たりする風習が今、広がっているのは事実で、そういう人たちは、「短い時間で、効率的にいろんな情報を得る」という意味の「タイパ」に配慮する人たちだといえるわけです。
で、このタイパ、コスパを象徴するのが、ひろゆきだとかホリエモンだとか前澤友作だとかという、いわば「コスパ・タイパ芸人」とでも言うべき人々。真の教養があるとはお世辞にもいえないものの、あらゆる問題について断定的な口調で語り続けるので、多くのビジネスマンたちに「おれもこんな教養身につけて、こんな風にしゃべりたい!」なんて思わせるような方々ですね。
おそらく、タイパだとかコスパだとか言ってるのは、若者たちというよりもむしろ、コスパ・タイパ芸人やそれに群がるビジネスマンたちなのでしょう。
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