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ビジネス知識源プレミアム(水曜刊:660円/月:税込):Vol.1330
<Vol.1330号:増刊:世界金融危機に向かう中で高騰する金>
2023年4月12日:ドル圏離脱の中央銀行の、金買いと価格
本稿は、有料版・無料版共通の増刊とします。有料版の正刊は毎週
水曜日に送っています。本稿は、2023年の金価格の高騰の原因と、そ
の原因から見える今後の傾向を、原則にして示します。
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著者:システムズリサーチ:吉田繁治
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米国の銀行危機から、世界的な危機が迫ると予想できるなか、ひとり
金が上がっています。(注)長期的な原理を示して書きます。22ペー
ジです。
4月13日は、1オンス2016ドル、円では9546円です(1グラム)。
金の円価格は「ドル/円のレート」で1グラムに換算し、1%前後の小
売りマージンと、10%の消費税を加えたものです。円ではなく「長期
のドル価格」で見ないと価格の原因は見えません。
【金価格の、第一の性格】
◎ドルの「実効レート」が下がる期待があるとき、米国とロンドンの
市場で「金買い/ドル売り」が起こります。実効レートは、「ドル/
円」の通貨ペアではなく、主要通貨に対するレートです。
↓
ドルレートは、1)米国の期待インフレ(予想インフレ)、2)期待金
利(予想金利)、3)外為市場でのドルの売買で決まります。
◎ドルレートと逆に動く性質がある金価格は、1)米国インフレと金
利の予想、2)外為市場でのドルの売買予想、3)ドルへの信認という、
3つの要素を基礎に決まるといっていい。
◎金価格は、原油のように、ドルレートより何倍、何十倍も大きく動
く時期があります。これは、基軸通貨ドルへの、3つめの要素である
ドル債券とドルへの信認が弱くなったときです。
↓
23年3月からの金の急騰は、米国の銀行危機の発生により、「ドル預
金への信認が低下」したから起こったものです。
◎今回の金価格の上昇は、米銀の破産として現れたドルへの信認の低
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