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辺 真一メールマガジン
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2023.04.15 Vol.330
[毎月5,15,25日発行+号外あり]
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北朝鮮が4月13日に発射した新型の大陸間弾道ミサイル(「火星18」)が初めて日本の領土内に着弾する恐れがあるとして全国瞬時警報システム(Jアラート)が北海道に発出されるなど北朝鮮のミサイル脅威が急速に高まっている。
北朝鮮のミサイルや中国の軍事的脅威に対処するため政権与党内では「敵地攻撃」や「反撃」の方策が真剣に検討されているが、現段階で何よりも優先されるべきは北朝鮮のミサイルに対する探知能力と情報分析の向上である。北朝鮮のミサイル発射基地はこれまで公表されただけで全土に47カ所ある。北朝鮮がどのような形態のミサイルをどこから、どのような狙いや計算から発射させているのかを正確に把握できなければ対処のしようがない。これまでの状況を見ると、北朝鮮のミサイルを的確に掌握できているとは言い難い。また韓国とも情報共有できていな
い現実が浮き彫りになっている。
米国との軍事的緊張が高まった2017年から今日までの北朝鮮及び韓国の発表と防衛省の発表との食い違いを上げてみる。
▲2017年5月21日に発射された「北極星2」に関して
日本(防衛省)は「午後16時59分に(平安南道の)北倉(プッチャン)から弾道ミサイルが発射され、約500km飛翔し、約350kmの日本海上に落下した」と発表した。韓国(合同参謀本部)もまた「北倉付近から発射された」と発表していた。。しかし、実際には16km離れた平安南道安州(アンジュ)から発射されていた。北朝鮮が翌日に公開した写真、動画には湖の傍から発射される模様が映し出されていた。北倉には湖がない。
また、発射されたミサイルがそれまでのスカッド・ミサイルとは異なり、潜水艦弾道ミサイル(SLBM)を地上型に改良した地対地中距離弾道ミサイル(「北極星2」)であることも北朝鮮の報道で知るに至った。
▲2021年3月25日に発射された新型戦術誘導ミサイル(2発)について
日本は「午前7時4分と23分に北朝鮮の東岸の宣徳(ソンドク)付近から、合計2発の弾道ミサイルが発射された模様」と発表。テレビに速報が流れた時も「咸鏡南道・宣徳付近」と「宣徳」の地名が挙げられていた。一方、韓国は1報では「咸鏡南道一帯から」と伝えたが、後に「咸鏡南道・咸州(ハムジュ)一帯から」に修正した。「咸州」も「宣徳」も咸鏡南道咸州郡に位置しているが、直線で12kmも離れている。
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