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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
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第616号(2023/4/16) 実体悪を軽視した、市場動向が強かった/いつ「正常化」が起こるかが焦点
この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。
【お詫び】
諸事情により、前号に引き続き今号も、一部が休載となっております。また、全体的な記述量が少ないです。
何とぞご容赦くださいませ。
次号からは、通常版に復帰できる予定です。
※ 自主開催セミナーの予定です(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。
4/22(土)浜松町(6/20)
4/29(土、祝)名古屋(8/20)
5/13(土)宇都宮(8/30)
5月のどこかで、ウェブセミナーを追加開催する予定です。日程決定まで、もう少しお待ちくだされば幸いです。
セミナーのスケジュールは、
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html
のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。
上記のリンク先には、自主開催以外のセミナーの予定も掲載しています。
☆過ぎし花~先週(4/10~4/14)の世界経済・市場を振り返って
<米国で発表された経済指標は弱く、一方で政策金利引き上げ観測が強まっているため、本来は一段と米景気が悪化すると想定され、米株安・米ドル安が進むべきところ、市場はそうした実態面を軽視し、危うい動きを続けた>
(まとめ)
先週は、米国で発表された経済指標、特に小売売上高は、極めて弱い数字でした。一方、週末には、連銀幹部からタカ派的な発言がなされました。
本来であれば米株価は、「景気悪化+短期金利先高観」から、大幅に下落しても自然なところ、極めて底固く推移しました。週末の銀行の決算が予想より良かったことも、株高の理由として挙げられていますが、一般事業会社の決算悪はこれからのため、はしゃぎすぎだと懸念します。
また米ドル相場については、米経済が悪化しているのに利上げを続ければ先行きの米景気が一段と悪化するため、米ドル安に進む展開が見込まれるところです。しかし実際の米ドル相場も、そこそこ堅調に推移しました。
日本株は、バフェット氏が日本株投資に前向きだ、との報が、株価を押し上げる形となりました。加えて、植田日銀総裁が、現在の緩和策を継続する主旨の発言を行なったため、日本株を押し上げるとともに、円を押し下げる展開となりました。ただ、日本株も楽観に過ぎるのではないか、と判断します。
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