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高野孟のTHE JOURNAL Vol.596 2023.4.17
※毎週月曜日発行
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《目次》
【1】《INSIDER No.1202》
間抜けとしか言いようのない日本の危機察知・対応能力
/これで「敵基地攻撃」なんかできる訳がないだろうに
【2】《CONFAB No.562》
閑中忙話(4月9日~15日)
【3】《FLASH No.510》
高市早苗大臣が表舞台から消え去り、残された放送法の
解釈問題/日刊ゲンダイ4月13日付「永田町の裏を読
む」から転載
■■ INSIDER No.1202 23/04/17 ■■■■■■■■■■
間抜けとしか言いようのない日本の危機察知・対応能力
/これで「敵基地攻撃」なんかできる訳がないだろうに
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陸上自衛隊で最強とされる第8師団の司令官以下、中
心幹部10名を載せたヘリコプターが4月6日、宮古島周
辺で忽然と姿を消し、1週間経ってもどこへ行ったか分
からなかった事件と、北朝鮮が13日に発射したICBMらし
きものを自衛隊のレーダーが捉えた直後に画面上で見失
い、どこへ行ったか分からなくなって、自棄のやんぱち
で北海道全域にJアラートを出してしまった出来事と
は、全く同質の問題。つまりは日本自衛隊には軍として
の最低限のまともな危機察知能力も危機対応能力も備わ
っていないということである。
こんな有様をそのままにして、いくら防衛費を倍増し
て最新兵器を買い与えても何の役にも立たないし、まし
てや「敵基地先制攻撃能力」など持たせても無駄な戦争
を引き起こすだけで百害あって一利もないことが、これ
でますます明らかになった。
●後手後手に回って結局は誤報というお粗末
今回の場合、北朝鮮は午前7時22分頃にロケットを発
射し、それからたぶん数分後(と思われるが正式発表が
ないので不詳)に自衛隊のレーダー網で捉えたが、松野
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