危機は静かに進行
おはようございます
まだまだ自分の健康管理はできていない、と悟る角野、いちおー〇才、永遠の18才です。ほかの人よりも健康管理はできていると思うけど、満足すると引かなくてもよい風邪をひく。常に、自分はトンマでうすらボケだ、と思っていないと同じような失敗を繰り返すものだ、と思います。マーケットも自身の商売も同じで、私は間抜けなので同じようなミスを繰り返す。自分はまだまだだなぁ、といつも思います・・・。お金を稼ぐのも一生、勉強するのも一生、失敗を繰り返して学びなおすのも一生、ずっと努力は続くものだね、とは思います。
■まだまだ金融不安は続く
金融不安は終わった、という感じの意見をよく耳にしますが、終わっていませんよ、ということです。
たとえば今回の危機とリーマンショックは違う、とは思いますが、中身は同じ、ということです。
今回の危機を簡単に表で記してみると以下のようになります。
預金利息 貸出利息
超大手銀行 ほとんど「ゼロ」 3-4%
中小銀行 3-5% 4-6%
何度も言うように銀行の基本的な収益というのは、貸出金利―預金金利の差になります。この差がプラスであれば儲かっている、マイナスというのは銀行という存在を否定している、ということになります。
中小銀行は貸し出し金利―預金金利がマイナスになっているはずなのです。それはすべての金利の基準であるアメリカ国債の金利が逆イールドになっているから、そうなるのです。預金金利は1年単位ですが、貸出金利は借り手によって年限が違います。通常は年限が長くなればなるほど金利は高くなるけれど、現在のアメリカ国債金利利回りは年限が長くなればなるほど金利が安くなっているという、一般的には逆イールドと言われる鞘つきになっています。
つまり長く借りれば借りるほど、金利が安くなるという摩訶不思議なことが起こっているので、融資金利を国債金利を基準に決める中小銀行は融資金利を安くするほかないのです。
その結果、貸出金利―預金金利がマイナスという銀行業ではありえない商売を行っているわけです。
今は、大丈夫でも、どこかでその「ツケ」は払わされることになるよ、ということです。その結果がG7の共同声明「金融安定化に向けて適切な行動をする」という表現になるのです。
この危機がどこかで雲散霧消する、ということはなく、その処方箋は「利下げ」以外はない、ということです。では、どこで利下げをするのか、といえば現時点ではわからないし、もしかしたら、それを無視して利下げを行わないかも、しれない、と言っているのです。常識的に考えれば、このまま放置すればどこかで危機は発生するわけです。ですから、わかっている人は1980年代のS&L危機に似ているということです。S&L危機とはアメリカの中小、零細銀行の多くが破綻した事件のことを指します。
リーマンショックというのは、不動産価格が上昇するという前提条件のもとに金融機関の融資が拡大をしたのですが、その不動産価格が横ばいから下落に転じたのに、株価や商品市況などが上昇したのです。その間にCDOという債券組成証券の格付け問題などが起こり、あれだけの急落になったのです。
要は、不動産価格は下落しているのに、それに関係なくマーケットは上昇したので、バブルが発生をしたのです。不動産価格が上がっていることを前提にマーケットが上昇したのに、それが下落をしているので、無理が生じ、実際の価格とバブル価格の乖離が大暴落につながったのです。
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