「岸田裕子氏単独訪米、最低でも求めたいこと」
日本における首脳配偶者の外交はどうあるべきかについては、以前にこの
欄で詳しく議論したことがあります。「総理の配偶者外交については制度・
慣習が未確立」「皇室外交との切り分けが必要」「今回G7の場合は配偶者
外交で何を扱うかが特に重要」という3点については、とにかく議論が必要
です。
その一方で、現時点では、既に岸田裕子氏は出発しているわけです。そし
て、今回の広島G7ではバイデン大統領のジル夫人が岸田裕子氏とともに、
何らかの「配偶者外交」を行うのは明らかであり、そのために、ジル・バイ
デン氏の招きによって今回の岸田裕子氏の訪米がされるのも明らかです。
であるならば、総理夫人は公人か、私人かなどという意味のない形式論を
グルグル回したり、岸田裕子氏の出張費用に公費投入は適切かなどとイチャ
モンをつけても仕方がありません。
求めたいことは、ただ一つです。
それは、今回の公務出張を終えた時点で(アメリカでのジル夫人との会談
後に現地ででも可)岸田裕子氏は、しっかりとメディアにおける記者会見と
いう形式を通じて、日本の世論に出張報告を行うということです。
その際ですが、総理夫人への取材は、「昔の女性雑誌記者風とか芸能レポ
ーター風の」アプローチではなく、正式に各社の政治部の記者が礼儀正しく、
しかし容赦なく行うべきと思います。(続く)
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