▼▽▼ Vol.437
--------------
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
佐高信の筆刀両断~勲章をめぐる対立~
2023/4/21
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆目次
1・筆刀両断 勲章をめぐる対立
2・『噂の真相』人名録 岡留安則(3)
3・雑記
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
このメルマガのバックナンバーは全てこちら
https://www.mag2.com/archives/0001634907/
でご覧いただけます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1・筆刀両断 勲章をめぐる対立
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先ごろ亡くなったノーベル賞作家の大江健三郎が文化勲章を辞退した時、
城山三郎はそれを次のように肯定した。
「ノーベル賞は、政治的な側面がまったくないわけではないが、
権力そのものが出す賞ではない。
しかし、文化勲章は、
政府、文部省といった国家権力による『査定機関』となっている。
言論、表現の仕事に携わるものは、
いつも権力に対して距離を置くべきだ」
城山自身、紫綬褒章を断っている。
栗原俊雄の『勲章』(岩波新書)を読み返して、
司馬遼太郎が文化勲章を受け、宮沢喜一が叙勲を辞退したことを知った。
宮沢は私の評伝選第4巻『友好の井戸を掘った政治家』(旬報社)に
護憲派として取り上げたが、さすがと言うべきだろう。
ちなみに城山は宮沢の若き日を『友情力あり』(講談社)に描いている。
細川護熙には会ったこともないし、会う気もないが、
次の勲章論には賛成である。
もちろん細川は勲章を拒否している。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)