「ウォーレン・バフェット流の日本株バリュー投資」は、 世界の
投資家たちに「日本株の割安感」を目覚めさてくれそうです。
バフェット氏はただいま日本への追加投資のチャンス(機会)を
模索中のようです。年後半か秋口からは、日本株式市場はコンス
タントな上昇局面に乗ることでしょう。
一方、今回のアメリカの「上限債務引き上げを巡る議会の紛糾」は
「かなりやばい」かもしれません。
アメリカでは今年1月から下院が共和党多数となっています。し
かも、共和党内部でも保守強硬派である「フリーダム・コーカス」
たちはかつての「ティーパーティー」の流れを組む人々。
下院議長はリーダーシップの欠如しているマッカーシー氏。
共和党の保守強硬派たちが「アメリカ経済の命運」を人質にとっ
てチキンゲームを弄(もてあそ)び続けるならば、今回ばっかり
は、「ドル国債危機」が巻き起こるかも知れません。
12年前のオバマ政権時代の2011年夏は、欧州ソブリン危機
真っ盛りの時代であり、相対的にドルの地位が今よりずっと高か
った時代でした。そんな中、2011年夏の「上限債務引き上げ」
を巡る議会のチキンゲームにはあまりにも見苦しいものがありま
した。結果、同年8月5日には「アメリカ・ドル国債の格下げ」と
いう一大事件へと発展しました。この日を境に、市場はパニック
に陥り、震源地であるアメリカのドル国債が急速に買い進められ
るという「珍事件」が巻き起きました!!!その一方で「急速なド
ル安」も進行、円は史上最高値である1ドル75円を記録。アメリ
カ株式市場もわずか2営業日で10%近く下落しました。
ひるがえって、2023年6月、「上限債務」を巡る議会の迷走で、
「ドル国債危機」が巻き起きたならば、今回は12年前のような
「大規模なドル国債買い」は起きないでしょう。
2011年から12年後の今は、世界は分断しており、中国、ロシ
ア、インド、サウジアラビア・イランを筆頭とする中東諸国は、ア
メリカ孤立化政策を進めています。
今回2023年夏は、「ドル国債危機」で「大規模なリスク回避の
動き」が出たら、「ドル暴落」とまではゆかないまでも、今度こそ
はドル国債は売られて長期金利が急上昇、急激な「ドル安」も巻き
起きて、アメリカ株式市場も売られるという「アメリカ市場のト
リプル安」が巻き起こる可能性があります。
言い換えると、2023年夏は「ドル国債危機」を境に、新興
国通貨高・新興国株式ブームに本格的に火が付き始めることでし
ょう。遅かれ早かれ、年後半には分散投資の一環として、ヨーロッ
パ株式ブームも、さらには日本株式ブームも始まるかもしれませ
ん。
ウォーレン・バフェットの来日もこういった背景から眺めると、
「納得の行くもの」があります。
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