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「史上最悪レベルの性暴力事件」の可能性すら指摘されるジャニー喜多川氏性加害問題(前半:真実を報じない日本のテレビの闇)

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
 いま、ジャニーズのジャニー喜多川氏の性加害・性虐待問題が、インターネットを中心に大きく報道されています。当方、恥ずかしながら芸能ネタに全く疎く、なんとなく耳にしたことがあったような気もしますが、今回改めていくつかのネット記事に触れてみて、その事件の深刻さと巨大さに愕然といたしました。中には、「史上最悪レベルの性暴力事件」に発展する可能性すらある、と指摘する声もあるほどです。  それにも関わらず、当方、誠に恥ずかしながらこの件についてほとんど認識していなかったわけですが、おそらくは当方と同じような認識を持っている方も多いのではないかと思います。ついては今日はこの問題について改めて考えてみたいと思います。  今回のきっかけはイギリスのBBCが『ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏(19年没)による所属タレントへの性虐待ドキュメンタリー番組』の放送です。 https://twitter.com/kauan_okamoto_/status/1630533401408327680  この放送にてジャニー氏の性虐待の詳細を告発した元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏が、その放送を受けて今度はいよいよ、日本国内で外国人記者も含めた内外の記者を集め、ジャニー氏の性虐待・性被害についての記者会見を今月12日、日本外国特派員協会(FCCJ)でおこなったのです。  この記者会見でオカモト氏は、15歳の頃に初めて性被害を受け、それ以降ジャニーズ事務所から退所するまでの約4年間で、15~20回ほど被害を受けたと話しています。場所は、ジャニー氏のマンションや合宿所で、そこには連日、多くの事務所所属の男の子達が出入りしていたとのこと。そして、オカモト氏が事務所に属していた4年間で、同様の被害を受けた被害者の男の子達は、少なくとも3人、多ければ100~200人であろうとも語っています。  オカモト氏は、その被害についての具体的な内容について、記者会見にて次のように語っています。 「僕のベッドに近付いてくると、足元から布団をはぎ取って僕の腰の位置で横に寝ました。…ジャニーさんは足のマッサージを始めて、手が段々と上がっていき、パンツの上から性器を触られました。そして僕がパンツを脱がされると直接性器を触られ、その後、ジャニーさんに口淫されました。その間、僕はずっと寝ているふりをしていました。翌日ジャニーさんと出かける時に、エレベーターの中で1万円を渡されました。」

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