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ビジネス知識源プレミアム(水曜刊:660円/月:税込):Vol.1331
<Vol.1331号:正刊:金融危機の中核にある
デリバティブの意味(前編)>
2023年4月19日:
632兆ドル(8京3000兆円)のデリバティブ契約とはなにか?
【テーマ】
アイマイな理解しかされてないデリバティブ(金融派生商品)の内容
を示します。本質は、「金融リスクを証券化した金融商品」です。
2000年代の金融危機では、デリバティブでのカウンターパーティ(取
引相手の銀行)の損失が中心です。銀行危機と金融商品の危機から未
然に逃げて損を避けるにはデリバティブへの理解が必要です。
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著者:システムズリサーチ:吉田繁治
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機会を見つけ書くべきだと考えていた、世界のGDPの6倍、632兆ドル
の契約があるデリバティブの本質を示します。
【生命保険の構造を知れば、全部のデリバティブが分かる】
日常的な生命保険も、生命のリスク(=死亡確率)に対応したデリバ
ティブです。
1)保険金×{(年齢と死亡率+付加保険料率)-保険料の運用の予
定利益率}=保険料、を均等に分けて支払い、
2)確率的なイベント(死亡)が起こったとき、保険金を受け取るも
のです。(注)付加保険料は、保険会社を運営するコスト。生命保険
には一括払いのものもあります。
生命保険は、人の命(原資産)から派生した金融商品です。金融の原
資産から派生したデリバティブも仕組みは同じです。
価格変動のある株価、金利、通貨などの原資産の将来リスクを、Aさ
んとBさんの間で「等価交換」することが本質です。
生命保険では、普通は、年齢と相関がある自然死亡率がリスク確率で
す。かける人が多くなるほど、リスク確率は母集団(1億2400万人)
の自然死亡率に近づきます。
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