永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2023.04.20
新 恭(あらた きょう)
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英国BBCが断罪するジャニーズ帝国と日本社会の沈黙
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いま、ネット界隈ではジャニーズ事務所の創業者、ジャニー喜多川氏(故人)
のジャニーズJr.に対する性加害の話題で持ちきりである。
イギリスの公共放送BBCのドキュメンタリー番組が問題に火をつけ、元ジャ
ニーズJrの一人、カウアン・オカモト氏が、日本外国特派員協会で、ジャニー
氏から受けた性被害について語ったからだ。
オカモト氏らの告白から浮かび上がるイメージは、実におぞましい。芸能界や
テレビ局に支配的な権力を持つ老人が、デビューを夢見る中学生くらいの少年
たちを自宅マンションに泊まらせ、夜な夜な、少年たちのベッドに潜り込んで
は体をもてあそぶのだ。デビューへの通過儀礼のごとく我慢を強いられた少年
の心の傷は推して知るべしであろう。
ところが、オカモト氏の会見について、日本のテレビ局は、取材はしながらも
完全といっていいほどの沈黙を続ける。新聞も数社が地味に記事を掲載しただ
けだ。
BBCのドキュメンタリー「J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル」で、レ
ポーターをつとめたジャーナリスト、モビーン・アザー氏はこう言った。
「ジャニー喜多川氏の性的虐待は日本社会では公然の秘密であり、それを取り
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