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日刊 大石英司の代替空港

日刊 大石英司の代替空港
日刊 大石英司の代替空港 ▲▽学術会議をどうするか▽▲ ※ 学術会議法に批判や疑問 野党「提出なら蛮行」 https://nordot.app/1021360389126930432?c=110564226228225532 *(インタビュー)戦前3文書から考える 歴史学者・加藤陽子さん https://www.asahi.com/articles/DA3S15604186.html  この問題が最初に報じられた時、私は、大人げないしみっともないと思いまし た。ただの嫌がらせで、政府がするようなことではないと思った。  しかし、ウ国戦争が始まった後は、そういう中庸の精神は無くしました。4月7 日に掲載された加藤先生のインタビューは、ネット上ではほとんど読めないけれ ど、紙面のほぼ一面使った長いインタビューでした。  正直、読んでがっかりした。今回の防衛政策の大転換に関して、戦前の、周囲 を全部敵に回して暴れた時の反省があるのか? という主旨のご発言です。  仰っている歴史の考察自体は別に間違ってはいない。全方位に向かって国力不 相応な戦争をおっ始めて破滅したことは事実だから。  その反省の元に、この20年、二正面作戦を回避して、ロシアのご機嫌を取り、 安保政策を進めてきた。所が、それがウ国戦争でがらりと状況が変化してしまっ た。どうも加藤先生にはそれが見えてないような気がしてならなかった。  北朝鮮はどうにも御しがたく、かと言って、実はロシアは向こう10年はもう気 にする必要は無い。前回主敵だった米帝は今現在、強力な味方として背中に君臨 する。いささか力が衰えつつはあるけれど。あの破滅的な戦争の反省は実はそれ なりに生きている。  そもそもが地政学的に、昔も今も全方位仲良く出来ない環境でわれわれは暮ら している。ヨーロッパのように、背中から両翼まで仲間にすることが難しい。  それで、ウ国戦争を受けて、非常に困難な舵取りを強いられている政府が、加 藤先生のああいうインタビューを読まされたら、そらいい気はしないだろうと思 った。自分たち(日本&学術会議)が置かれている状況が、この先生は解ってい らっしゃるのかな? と疑問を持った。  加藤先生は私と同世代。私の世代は、日教組教育を受けたから、精神の根っこ の部分に、平和という概念に対して、非常に強固な安心感を持っています。平和 を唱えることが最優先。逆に武力(自国の)への警戒心も徹底して植え付けられ た。自国が武装するという行為に、生理的な嫌悪感を持っている。  そういう世代が、学術の最前線に昇り詰め、今権力を握っている。彼らは出発 時点から、あらゆる戦争協力を拒否する理想を掲げ、国防への協力を拒否する。 そういう集団に対して、たいした金額ではないとは言え、今も国費が出ている。  日本が置かれている状況が彼らに見えないのであれば、税金を切って自分たち で勝手に回しなさい、と突き放すのもやむなしでしょう。それこそ、平和の配当 は終わったのだ、という現実を学術界が認識できない、受け入れられないとした ら、存在価値自体がもう無い。害ですらあるということです。そんなものは放り 出して構わない。  今、この問題を巡って世論調査したら、この騒動が起こった頃とは別の結果に なるのではなかろうか。 ※ 「江戸の年貢」に首相反論 https://jp.reuters.com/article/idJP2023041901000917

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