Vol.179
令和5年(2023)4月20日-配信
……………………………………………………………………………………………
(目次)
1.宮塚利雄と朝鮮半島(宮塚利雄物語) 167
簡単には行けない李登輝元総統の墓参。20人あまりの軍墓勤務士が日夜警備
2.北朝鮮便り 今月中に軍事偵察衛星と称して打ってくる可能性
宮塚コリア研究所副代表・國學院大學栃木短期大學兼任講師 宮塚寿美子
3.編集後記 上野動物園
……………………………………………………………………………………………
1 宮塚利雄と朝鮮半島(宮塚利雄物語) 167
簡単には行けない李登輝元総統の墓参。20人あまりの軍墓勤務士が日夜警備
午後4時過ぎだというのに薄暗くなってきた。しかも雨脚も強くなり、霧も濃
くて50メートル先が見えないほど視界が悪くなってきた。
急な階段を上っていた私は不覚にも重いリュックを背負っていたこともあって、
階段から転げ落ちそうになり、思わずその場に膝まづいてしまった。
ひじの部分に痛みを感じるほどの崩れ方であった。慌てて同行の出版社の社長
さんが「大丈夫ですか?」と起こしてくれたが、今までこんな経験はなかった。
階段の途中で登るにも下るにも難儀な状態だったが、もう1人の仲間に両方か
ら抱えられて何とか下ることができた。
迂闊(うかつ)であった。普通ならば訪問先のことを事前に調べてくるのだが、
旅行日程が送られてきたのが出発前日ということもあって、調べる暇(ひま)
がなかった。
それと台湾の元総統が眠る国立の墓地だから誰もが知っているものと思ってい
たのが間違いであった。このような状況になっては、今さら悔やんでも仕方が
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)