メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

vol.173:東南アジアにも拡大するTikTok Shopping。アリババのライバルになってきたTikTok

知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
  • 2023/04/24
    • シェアする
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 173 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。 今回は、TikTok Shppingなどの興味ECについてご紹介します。 ショートムービーの共有サービスである抖音EC(中国)、TikTok Shopping(海外)のことを、バイトダンスは「興味EC」と呼んでいます。ショートムービーが興味や関心のトリガーとなり、消費に向かわせ、しかもショートムービーについている商品タグをタップするだけで、購入までが完結できるという仕組みです。 この興味ECが中国内では大きな存在となり、それだけではなく、東南アジア各国でもTikTok Shoppingが軌道に乗ってきました。 先日、アリババの大規模な組織改変が発表となりました。アリババは、2016年に創業者のジャック・マーが描き出した大戦略「国内は新小売へ、海外ではECを」を勧めてきましたが、うまく行っているとは言えません。 立ち塞がっているのはバイトダンスです。国内では抖音ECがアリババのタオバオや天猫の成長空間を奪い続け、頼みの海外でも、TikTok Shppingが伝統的ECを圧迫する勢いが出てきています。 今回は、この興味ECとは何かをご紹介し、それがアリババの戦略とどう衝突しているのかをご紹介します。 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 173 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼目次▼ 東南アジアにも拡大するTikTok Shopping。アリババのライバルになってきたTikTok 小米物語その92 今週の「中華IT最新事情」 Q&Aコーナー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 東南アジアにも拡大するTikTok Shopping アリババのライバルになってきたTikTok ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回は、抖音、TikTokの興味ECについてご紹介します。 「vol.169:赤字転落をしたアリババ。事業の展望はどこにあるのか。アリババ四半期報告書を読む」で、アリババの事業内容についてご紹介をしてすぐに、偶然にもアリババから重大発表がありました。大規模な組織改変をして、1+6+N体制にするというものです。 1とはホールディングにあたる本部、6は6つの事業部を分社化をし、それぞれで株式上場をねらいます。Nは盒馬鮮生(フーマフレッシュ)や銀泰百貨、アリババピクチャーズなど、以前から独立事業体として活動していた組織を指します。 この組織改変の眼目は、アリババ7つの事業部のうち、研究開発事業を除いた6つの事業を独立させるというものです。 その6つの事業部とは次のものです。 1)クラウド:アリクラウドやコラボツール「釘釘」(DingTalk)の運営 2)淘宝天猫:国内EC事業 3)ローカルサービス:ウーラマのフードデリバリー、高徳地図など国内生活系サービス 4)菜鳥(ツァイニャオ):宅配物流の菜鳥物流 5)国際デジタル商業:アリエクスプレスなどの越境EC、Lazada(ラザダ)などの海外EC 6)エンターテイメント:優酷(ヨークー)などの動画配信サービスなど。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • 550円 / 月(税込)
  • 毎週 月曜日