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渡辺勝幸の日本一元気になるメールマガジン
第4602号 令和5年4月21日(金)発行
発行部数 11,464 部
【有徳かつ有才の人を教えることができるのが君子】
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【有徳かつ有才の人を教えることができるのが君子】
また人々のうちには、
徳があって才のないものもあれば、
才があって徳がないものもあります。
〔才がないとか徳がないとかいうのは、この才、あの徳というように、
指摘すべきものがないものをいうのであって、
愚鈍無材・狂悖失徳の人間のことをいうものではありません〕
君側に侍する諸官や、目付役等は、
必ずしも才を必要とせず、
ただ徳ある人物を選ばなければなりません。
しかし、
治民の職には治民の才があり、
理財の職には理財の才があり、
軍務の職には軍務の才があり、
公議人には、幕府や諸藩の制度・格式・事体・事情に通じている人を選ばなければなりません。
物頭は弓銃の技にすぐれ、
立ち居ふるまいに節度があり、
戦闘の機を悟り得る人物であるべきです。
公孫丑上篇第四章に見える
「賢者がその地位におり、能者がその職におる」
という語もこのことをいったもので、
ここにいう賢者とは有徳の人のことであり、
能者とは有才の人のことであります。
そしてこの徳と才とを兼ね教えることができるものが、
「君子」であり、
賢者と能者とを合せ用いることができるものが、
真の君主であり大臣であります。
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