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230423 ビジネス知識源プレミアム:増刊:金融危機の中核にあるデリバティブの意味(中編)

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■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□□■□■   <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(水曜刊:660円/月:税込):Vol.1332 <Vol.1332号:増刊:金融危機の中核にある                デリバティブの意味(中編)>  2023年4月23日: 632兆ドル(8京3000兆円)のデリバティブ契約とはなにか? 【テーマ(前編・中編・後編)】 アイマイな理解しかされてないデリバティブ(金融派生商品)を解説します。本質は「金融のリスク部分を証券化した金融商品」。2000年代の金融危機では、デリバティブでのカウンター・パーティの損失が中心になりますが、専門家の理解すら浅い。銀行と金融商品の危機から未然に逃げ自己資産の損を避けるにはデリバティブへの理解が必要でしょう。そのために書きます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 論考/業務の案内     http://www.cool-knowledge.com/ 有料版の新規登録/解除  https://mypage.mag2.com/Welcome.do 購読方法や届かないことについての問い合わせ(メール)                →Reader_yuryo@mag2.com            著者:システムズリサーチ:吉田繁治 正刊の有料版では、スマホ用の改行なしとPC用の改行ありを送っています。週に約1回の増刊の無料版は、改行したものだけです。 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 先週号で求めたご意見、ありがとうございます。100%が肯定的なものでした。1通だけ内容が難しい、具体と図解が欲しいというものがありました。メールマガジン内では図は描けないのでWEBサイトの参照にしています。著者にとって、役に立っていることは喜びです。野菜を作る農家が、美味しく食べる客を見て、やりがいを感じるように。 【個人の意見】 米国の大学では1時間くらい学説を教え「この人の見解は**を根拠に、この結論を導いている。君たちは、問題をどう考えるか?」と質問して、約30分の議論が始まる。授業は、発表の時間です。長女もおよそ毎日、日本では楽だった、こっちは大変だよと発表用のリポートを書いていました。 どこの国かの大学の「講義中は沈黙」とは違う。教科書が示す答えを出すことが、偏差値(中点を50とした標準偏差)で優秀とされる。考えるより漢文の素読の遺伝子にあるような、記憶のテストです。共同体の記憶を、個人が再記憶する。 自然科学以外の領域では、教科書そのものが、国のイデオロギーです。イデオロギーの典型である歴史の教科書は、国ごとに異なります。書かれた歴史は、多様な過去からある要素を取り出して強調し、価値観のある言葉で論理化したものです。歴史の教科書は、現代の価値観を示します。 国家は、自己の正当化のため「歴史」、現代までつながる物語を作ります。明治時代によく読まれた頼山陽の「日本外史(武家の盛衰記)」は江戸幕府の歴史観です。観は見方です。司馬遼太郎の歴史小説は自分のビジョンを投影したものです。「坂本龍馬」でも龍馬の歴史的な歩みをたどって、龍馬に託したビジョンを書いています。 日韓中は、第二次世界大戦では敵味方に分かれても物理的には、同じ経験をしたはずです。3国の歴史の評価は180度違います。天安門事件(1989年)も中国の現代史ではなかったことになっています。ウクライナ軍とロシア軍の発表が180度違うことと同じです。 日本の講座経済学は「翻訳の学問」です。このため「クルーグマンとバーナンキがこういっていた。ハーバードの大学院で**に就いて勉強した」と発言すると日本では優位になる。 森嶋通夫や宇沢弘文の説はノーベル賞級です。しかしなぜか引用しない。オーストラリア学派と金本位制も説くスティグリッツにもほとんど触れない。ケンブリッジで森嶋通夫に就いて学んだ人の経済学はクルーグマンとすいぶん違います。 日本の講座経済学は、通貨論では信用通貨制の優位を説く米国の新ケインズ主義に支配されています。何を仮説的な前提に置くかで異なっている経済学の学派のうち、新ケインズ主義を選んでいるのが日本です。選択の根拠はいわない。国際標準とだけ言う。この国では、「国際的」といえば、国内的より高い位置にある。 国「際」とは際、つまり境界の接触部分。日付変更線上あたりの飛行機の上か。あるいは、米国に向かう船上か、米国に上陸すればそこはもう国際ではない。米国です。それくらい曖昧な概念が国際です。 医学にも学派はあります。根本では診療の実証に基づくので、違いは少ない。なお軍医だった森鴎外は、軍隊の給食から多かった脚気を誤診し、多くの死者を生みました。当時のドイツ医学では誤診とはされなかった。現代からみれば誤診です。経済学にも、こうしたことが頻繁に起こっています。 官僚、御用学派、政治家では「国際標準」が決まり言葉です。 この「国際」とはどこの誰のことか、何の根拠で標準にしたのか問うと、この「標準」の基盤が崩れます。 政治家がいう国際社会は、アメリカとG7です。このため、日米安全保障条約がなくなったあとのことは、想定にない。これが国民の文化、資産、命を守る政府の義務である国防のテイタラクです。 武力を独占する国家は、国民に対して国防の義務を負います。 そのために、国民は保険料のような税を払う。天才的な秀吉の検地・刀狩り以来(1582年~)、政府は国防の義務を負います。企業、教団、ムラが自衛力を持つことは、近代法が禁じているからです。

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