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高野孟のTHE JOURNAL Vol.597 2023.4.24
※毎週月曜日発行
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《目次》
【1】《INSIDER No.1203》
「4勝1敗」でも呵呵大笑できない岸田首相/衆参5補
選と統一地方選後半戦を終え政局先行きはなお不透明
【2】《CONFAB No.563》
閑中忙話(4月16日~22日)
【3】《FLASH No.511》
統一地方選で維新が躍進しても自公連立政権が続く本当
の理由/日刊ゲンダイ4月20日付「永田町の裏を読む」
から転載
■■INSIDER No.1203 23/04/24 ■■■■■■■■■■■
「4勝1敗」でも呵呵大笑できない岸田首相/衆参5補
選と統一地方選後半戦を終え政局先行きはなお不透明
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4月23日投開票の衆参5補選について、岸田文雄首相
が早くから示していた目標ラインは「3勝2敗」で、そ
れに照らせば「4勝1敗」の結果は上出来のはずだが、
彼の表情は呵呵大笑からはほど遠いものだった。理由は
ハッキリしていて、1つの負けはもちろん4つの勝ちも
自民党にとって「中身がよくない」ことにある。
ここでギアを入れ替えて支持率を上向きに保ちつつ、
5月19日から3日間、地元=広島で開かれる「G7サミッ
ト」を精一杯に劇場化し、その勢いで6月21日会期末に
解散・総選挙を打って政権基礎を盤石のものとするーー
という彼が描いていた最善シナリオは、潰えてはいない
が、そこへ一気に突き進むのは躊躇われるような一時留
保状態に置かれたと見るべきだろう。
●重鎮や閣僚級の調整力の乱れ
衆院和歌山1区は、自民・公明が推す門博文=元衆議
院議員が6063票差で維新新人の林佑美=元和歌山市議に
敗れた。自民党は当初、和歌山選挙区選出で二階派の鶴
保庸介=参院議員を鞍替えさせる方向だったが、同じく
和歌山で衆院への鞍替えを狙っている安倍派の世耕弘成
=参院幹事長が「先を越される」のを嫌って異議を唱
え、県連会長代行の立場にありながら組織を引っ掻き回
し、門を強引に候補者にした。
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