永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2023.04.27
新 恭(あらた きょう)
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地方選・補選の主導権争いで自滅した権力亡者たち
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統一地方選と5つの衆参補欠選挙が終わって、何がどうなったかと問われたら、
関西圏における日本維新の会の勢力拡大がやたら目立ったと答えるほかないだ
ろう。
自民党は衆参補選で4勝1敗だと言っても、衆院千葉5区、山口2区、参院大分
は僅少差で、時の運しだいでは1勝4敗もありえたほどの大接戦だった。
そんななかで、筆者が関心を向けたのは、地元で候補者を擁立したすえに“敗
者”となった自民党実力者たちの姿だ。いずれもポスト岸田を虎視眈々と狙う
面々だけに、権力レースのうえで痛い黒星といえる。
自民党参議院幹事長の世耕弘成氏は和歌山1区に元衆院議員、門博文氏を擁立
し、維新の新人、林佑美氏に敗れた。
周知の通り、世耕氏は安倍派に所属し、安倍晋三元首相が亡くなって10か月近
く経ってもなお決まっていない後継会長の有力候補の一人である。
その地元・和歌山の衆議院1区で補欠選挙が行われることになったのは、2009
年以来5回にわたって議席を獲得していた岸本周平議員(当時・国民民主党)
が昨年11月の和歌山県知事選に出馬したからだ。
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