第260号(2023年4月28日号)
『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』
はじめに:
いつもメルマガをお読みいただきありがとうございます。
新年度・新学年を皆さんはどう迎えられたでしょうか?
さて、今週号の内容ですが、まず【1】の
『無敵の交渉・コミュニケーション術』のコーナーでは、
今週も【Win-Winを真に叶える方法】についてお話しします。
先週号では、【交渉や話し合いの最初の雰囲気がその後の交渉を左右すること】と
【相手に対して、自分にしてほしいように、敬意をもって接すること】の重要性についてお話しいたしました。
今週号では【相手を受け入れ、尊重することの大切さ】についてお話しします。
その注目の内容は、本編をお楽しみに♪
次に【2―国際情勢の裏側】ですが、今週も盛りだくさんな一週間でした。
一つ目は【スーダン情勢の深刻化】です。
先週号でも懸念と共にお伝えしましたが、事態の鎮静化までは程遠いとの印象を受けます。
在スーダンの日本人の退避のために派遣された自衛隊機
フランス空軍の飛行機でジブチに避難できた日本人。
一度はあきらめたものの数度の作戦で500名以上をスーダンから非難させることに貢献したドイツ。
外国人の退避はほぼ完了したという発表がありましたが、スーダン人を襲う悲劇はまだまだ続いています。
国内避難民(Internally displaced people)の数もうなぎ上りに増え、隣国に逃れるスーダン人の群れが、
すでに不安定な地域情勢に緊張を与えているとの情報もあります。
調停努力も試されていますが、今のところ、停戦に向けた動きは見当たらないのも事実です。
詳しくは【2の国際情勢の裏側】のコーナーでお話いたします。
2つ目は【習近平‐ゼレンスキー電話会談】です。
中国政府がロシア・ウクライナ間の戦争終結に向けた仲介をすると表明してから、
ゼレンスキー大統領は習近平国家主席のウクライナ訪問を熱望していましたが、
もろもろの理由から、訪問は見送り、電話会談の実施となりました。
ゼレンスキー大統領としては、面目を保つために『長時間にわたる非常に濃い内容だった』と述べ、
『中国が話し合いによる真の和平プロセスの仲介に乗り出すことに期待している。
そのためにはロシアに対する各国からの軍事支援を止めさせなくてはならない』
と強調することで、国内に渦巻く懸念を払しょくすることに必死に見えました。
中国側は新華社通信が『核兵器による戦争に勝者はいない』や
『話し合いによる平和的解決に中国は尽力する』といった前向きなコメントを伝え、
第3次習近平体制が国際問題の解決に積極的に乗り出す姿勢を強調しました。
アメリカが世界の警察官を止める半面(実際には知りませんが)、
中国が超大国として世界の問題に関与するという大きな外交方針の転換に乗り出したのでしょうか?
雪解けと欧米諸国による対ウクライナ軍事支援の拡充を受け、ロシア・ウクライナ間の戦争が再度激化するとの見通しがあり、
それがウクライナによるロシアへの直接攻撃や、ロシアによる核使用の確立の高まりなどを受け、
last minuteで中国が影響力を行使しようとしているのでしょうか?
非常に見どころたくさんな数か月になりそうです。
今回のメルマガも長くなりましたが、どうぞ最後までお付き合いくださいね。
それでは今週号、スタートします★
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)