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2023.05.01発行 NO:0111
家畜人ヤプー倶楽部(家畜人ヤプー全権代理人 康芳夫)
マイアミの、モハメド・アリのトレーニングジムで最初にあの事件のことを聞
いて、「ああ、やったな」と思ったんですよ
毎月 第1月曜日(祝祭日・年末年始を除く)発行
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◆家畜人ヤプー
http://goo.gl/6mbXy #wikipedia
昭和四十四年
『ぜひ、あれを見つけ給え。あれこそは戦後最大の傑作だよ。
マゾヒズムの極致を描いたまったく恐ろしい小説だ。
出版する価値のある本だ』
そう三島由紀夫は小生に熱を込めて家畜人ヤプーの内容を語りつづけた。
◆康芳夫、三島由紀夫を語る(3)
マイアミの、モハメド・アリのトレーニングジムで最初にあの事件のことを聞
いて、「ああ、やったな」と思ったんですよ。「こいつはこの世の中に飽き飽
きして、何かやるな」とは思っていたけど、ああいうかたちでやるとは考えな
かった。アリのジムで、マイアミ・ヘラルドニュースっていう新聞の写真入り
トップ記事になってて、最初意味がわからなかったんだよ。ジムのアリのマネ
ージャーが、「ミスター・コウ。ミシマって男がこんなことやったらしい」っ
て、最初何が起きたかさっぱりわからなかった。彼が演説してる写真がトップ
ページに出てて、どうも割腹したらしい。最初ドラマかと思ったんだけど、読
んでるうちに彼が首を切られたって話で、すぐ東京に電話した。東京はもう、
蜂の巣を突ついたような話でね。僕は瞬間的に『鏡子の家』のことを考えた。
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