《抜粋》
4月24日、かねてから経営危機が噂されていたファース・トリ
パブリック銀行の預金口座からおよそ1,000億ドル(日本円
にして13兆円!!!!)もの大量の預金が「大脱走」しているこ
とが判明しました。
カリフォルニアのファースト・リパブリック銀行では、「クリック
1つで大量の預金移動が可能な時代」での「静かな取り付け騒ぎ」
が起きているのです。
今回のアメリカ地銀の経営危機は、1980年代半ばに発生した
アメリカの「S&L(アメリカの中小弱小の貯蓄銀行)の危機」に
とても類似したところがあります。
現代のアメリカ国内の地銀たちは、数十年前のS&L(貯蓄銀行)
と同じように、「個人向け住宅ローンや商業用不動産ローンなどの
不動産ローン」に大量に貸し付けていした。
数十年前の1980年代は、アメリカでも個人向け住宅や商業向
け不動産で「不動産バブル」が起きていました。その「不動産バブ
ルの崩壊」は1980年代半ばから始まりました。不動産バブル
への貸し付けに傾斜していた当時の「S&L(中小弱小の貯蓄銀行)」
の「バランスシート危機」も1980年代半ばから始まります。
「S&Lのバランスシート危機」は、その後ゆっくりと時間をかけ
て進行。最終的には全米の貯蓄銀行の三分の一が破綻したと指摘
されています。
そして、「S&L危機」が全米に燃え広がってアメリカ経済が景気
後退入りしたのは、なんとなんと「S&L危機」発生か5年もの月
日が経過した1990年でした。
今回の「アメリカの地銀の信用不安」も、金融システミックな危機
には陥ることなく、ゆっくりとアメリカ経済を浸食、進行してゆ
くことでしょう。
そして、ここがとても重要な点ですが、
1985年から1990年の5年間、アメリカ大手投資銀行はア
メリカ国内でバブルを造りにくくなりました。そこで、アメリカ
投資銀行たちは日本の不動産と日本株式市場に照準を併せます。
彼らは、日本で大型バブルを巻き起こすことに決めて、そこで巨
利をゲットして数年以内に真っ先に売り逃げました。
2023年のスーパー・ハイテクバブル崩壊後、投資銀行たちは
今度はどこでバブルを造るつもりなのでしょうか???
それを当てられた人が、今度も「億万長者」です!!!
新興国株式市場でしょうか???
フロンティア・マーケットでしょうか???
分散投資の一環として、ウルトラ過剰流動性の一部が枝分かれし
て、ヨーロッパ株式市場や日本株式市場でもバブルが形成するの
ではないでしょうか???
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