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vol.174:中国でも地位を獲得している日本料理。なのに、なぜ日本企業の撤退が続くのか

知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
  • 2023/05/01
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 174 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。 今回は、中国の日本料理市場についてご紹介します。 中国でも日本料理は知名度があり、ファンが増えてきています。しかし、日本料理で最も大きなチェーンは「N多寿司」で、江蘇省無錫市に本社がある中国企業です。巻き寿司と軍艦巻きが中心で、握り寿司でも海老天やうなぎがネタになり、たこ焼きやチキンカツもあるという、日本の寿司のイメージからはずいぶんと違っています。 おそらく、鮮魚を扱う技術、すし飯を握る技術などが難しく、このようなメニュー構成にしているのだと思われますが、このような寿司を中国の人が好んでいることも事実です。 日本料理チェーンランキングでは、吉野家と味千が上位に入っていますが、いずれも業績不振に悩んでいて、店舗数を減らしている最中です。 なぜ、日本料理の分野で、日本企業は中国企業に勝てないのでしょうか。 しかし負けているばかりではありません。くら寿司は夏頃に上海に1号店をオープンする予定で100店規模のチェーンにする計画をスタートさせました。また、一度、中国市場から撤退をした丸亀製麺も再参入をすることを表明しています。一度失敗しているだけに、敗因の分析をした上での再挑戦ですから、かなり期待をすることができます。 今回は、中国の日本料理市場をご紹介し、日本企業がなぜ中国企業に勝てないのか、その理由を考えます。 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 174 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼目次▼ 中国でも地位を獲得している日本料理。なのに、なぜ日本企業の撤退が続くのか 小米物語その93 今週の「中華IT最新事情」 Q&Aコーナー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 中国でも地位を獲得している日本料理。 なのに、なぜ日本企業の撤退が続くのか ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回は、中国の日本料理についてご紹介します。 農水省の資料によると、2021年の段階で、海外に日本食レストランは15.9万軒あります。このうち、アジア圏が10万900軒であり、中国には5万軒の日本食の飲食店があると言われています。 ▲日本料理店は中国に5万軒あると言われている。最も日本料理が広まっている国であるとも言える。 みなさんも吉野家やすき家などの牛丼チェーン、元気寿司、スシローなどの寿司チェーン、一風堂などのラーメンチェーンが中国に進出をしていることはご存知だと思います。また、くら寿司が夏までに上海に1号店を出店し、10年で100店舗にする計画を明らかにしています。さらに、丸亀製麺は2012年に中国に進出をし、50店舗ほどにまで拡大しましたが、現在は店舗数がゼロとなり事実上の撤退をしていました。その丸亀製麺も、再度中国に進出をし、数百店舗規模を目指すとしています。 日本の飲食チェーンの中国進出の動きが活発になってきました。

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