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醜形恐怖症、ルッキズムと美容整形、精神科医療

メンタルヘルス・精神医学から時流を読む
 美容外科の宣伝広告は、駅前や電車のなか、テレビやネットのバナー広告でもよく見かける。わたしのような公立病院や大学病院で勤めてきた人間にとっては縁のなく、患者を通してのやり取りや、学会など医師・医療機関同士の連携もほとんどない医療分野である。  わたしなどは美容外科と聞くと、高収入で羽振りがいいとうらやましく思う一方で、精神科以上に対応が大変な患者も多いだろうという、関心と同情が混じった感情を持つ。芸能人や風俗業など、外見を人工的に作為してでもよく見せなければならない危機感を持った人が多いだけでなく、醜形恐怖症と診断することが可能な患者層も多いと予想されるからだ。

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  • 精神科医の西多昌規(にしだ まさき)です。メディアなどで話題となっている、あるいは世間の関心を集めている事件や出来事を、精神医学やメンタルヘルスから読み解き、独自の視点をもとに考察していきます。医療・健康問題だけでなく、政治経済や社会文化、芸能スポーツなども、取り上げていきます。*個人的な診察希望や医療相談は、受け付けておりません。
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