4月の東京都区部CPIが示唆するもの
日銀が4月28日に「展望リポート」を公表しましたが、その日の朝、総務省が公表した4月の東京都区部の消費者物価(CPI)の結果は衝撃的でした。日銀は今回の展望リポートでインフレ予想を大きく上方修正せざるを得なかったのですが、現実の数字はそれさえもあざ笑うような高い物価上昇となりました。
日銀は自らの予想を前提に、インフレ率は今年度半ば以降低下して1%に戻り、まだ安定的な2%以上の上昇は達成できないので、辛抱強く大規模緩和を続け、物価上昇を後押ししたいとしました。しかし、日銀予想に反して現実の物価は大幅に上昇していて、次回7月の展望リポートでは今年度も2%超える上昇に修正せざるを得なくなり、大規模緩和を辛抱強く続ける必然性がなくなると見られます。
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