許されない「二股外交」
中朝ロの報復はあるのか
密かに進めた米打倒計画
マスク氏韓国へ関心持つ
韓国のユン大統領が4月24日から7日間、国賓待遇で米国へ招待された。上下両院での国会演説も行い、演説中に60回ものスタンドオーベーションがあったという。今年が、朝鮮戦争70年になる節目でもあり、米議会は共産主義の侵攻へ立ち向かう強い姿勢を示す機会になった。米韓共同声明では、ウクライナを支援し台湾の一方的現状変更に反対する旨が盛り込まれた。
ユン氏の訪米によって、韓国の外交姿勢が中立的な姿勢から大きく踏み出し、西側諸国の一員であることを鮮明にした。従来は、米韓同盟で米国と強く繋がっているという常識を覆し、米中対立の「バランサー役」になるとしてきた。法的に見た朝鮮戦争は現在、休戦状態にある。韓国左派政権は、これを理由に中朝ロへ外交面で一歩譲る形で、紛争勃発を避ける「低姿勢」を取ってきたのだ。
韓国左派は、中ロへの低姿勢外交を取り繕い、米中のバランサー役という言葉で外交批判をかわしてきた。だが、GDP10位の韓国にGDP1~2位の米中対立を調整する外交力などあるはずもない。実態は、中ロへ盲従する「事なかれ主義」外交であった。
許されない「二股外交」
米中対立が、現在のように激化してロシアのウクライナ侵攻という事態も加わって、韓国の二股外交を可能にさせる余地はゼロになった。ウクライナ侵攻を認めるのか、認めないのかというギリギリの選択を迫られる状況では、二股外交も破綻せざるを得なかった。ユン政権は、ウクライナ侵攻を否定し、台湾問題の一方的現状変更にも反対する意思表示する局面に立たされたのだ。
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