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ビジネス知識源プレミアム(水曜刊:660円/月:税込):Vol.1335
<Vol.1335号:正刊:逆イールドでは無理な銀行経営>
【テーマ(5月3日正刊:有料版)】
1.銀行は短期マネーを調達し、長期マネーで運用する機能を持つ。
2.ところがFRBの22年3月からの利上げでは、6か月債の短期金利が5.
0%付近、10年債の長期金利は3.4%。短期金利が高い逆イールドであ
り、正常な銀行経営は成り立たない。
3.ファースト・ナショナル・バンクの破産で、マレにしか起こらない
逆イールドが、銀行を潰すまでになっていることが、露見した。
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著者:システムズリサーチ:吉田繁治
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報道があったように米国で3番目の銀行破産が起こりました(FRC:フ
ァースト・リパブリック・バンク:総資産2291億ドル:30兆円)。カ
リフォルニアの富裕層の客が多い商業銀行です。
全米14位の資産の中堅銀行です。14兆円(46%)の預金が流出したら、
銀行経営はどうやっても成り立たない。
破産には、今回の銀行破産の、典型的な内容があります。
一方、株式市場では、「米国の銀行危機は終わった」とされ、株式市
場が上げています。(23年1月1万460→5月1日1万2200:17%↑)。
JPモルガンが、FRCの債権/債務を引き受けたことが大きい(買収額は
106億ドル:1.4兆円と格安)。
例によって、「米国の銀行信用は盤石だ」と言われています(当局+
大手銀行+アナリスト)。
ただし破綻リスクの高い銀行は、まだ186行あるとされています(政
府系シンクタンクのリポート)。
https://coinmarketcap.com/community/articles/64182e7f2d80720f9caa2183/
【株価は上昇】
ナスダックに似て、日経平均2万9182円(5月2日:年初来+13%)も、
23年5月には、3万円の大台を突破する。次はウォーレン・バフェット
が煽(あお)った、世界の年金基金(特にノルウェーの年金基金)に
よる世界に出遅れた日本株の長期買いが起こり、4万円(PBR1.7倍)
を目指すという勇敢な見方も登場しています。
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