岸田総理が、先週土曜、連合が都内で開いたメーデー中央大会に、政府代表として出席して、「私が進める新しい資本主義の最重要課題は、賃上げだ。今年の春闘は30年ぶりの賃上げ水準となっており、力強いうねりが生まれている。このうねりを、地方へ、中小企業へ広げるべく全力を尽くしていく」と言ったそうです。
この発言を目にした時、そのピントのずれ方のあまりに激しさに頭がクラクラとしてしまいました。
まず第一に、「新しい資本主義」ってのが何かわかりませんが、少なくとも、新しい資本主義っていうくらいですから、「資本主義システムのあり方、がなにがしか新しい」ということでなければならないはずです。が! そんなシステムの中身の議論を全てすっ飛ばして、「賃上げ」がその新しい資本主義なるものの最重要課題だって言うそのセンスに…心の底からこの男の頭の悪さに対して侮蔑の念を抱いてしまいました(^_^;。
そもそも、賃上げしようとするなら、資本主義の仕組みを何も「新しい」ものにしなくても、全然今の仕組みのまま、上げられるに決まってるのです。
…っていうか、余所の国は、別に「新しい資本主義」なるものについてな~~んにも考えずに、旧態依然とした昔のままの資本主義のシステムで、ガンガン賃上げ達成しているのです!
だから、「私の現在の最大の政策課題は賃上げだ!」と言うならいざしらず、「私が進める新しい資本主義の最重要課題は、賃上げだ。」という言葉の使い方には、あまりの出鱈目さに心底うんざりしてしまう他ありません…。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)