☆セクシー心理学ＧＯＬＤ　719曲～認知症を悪化させる最悪の手段。☆

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 　セクシー心理学ＧＯＬＤ　　　２０２２－０５－０３ 　第719曲 　　　　　　　　　　　認知症を悪化させる最悪の手段。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ こんにちは。ゆうきゆうです。 ゴールデンウィークですが、いかがお過ごしでしょうか？ 今夜も、女医と青年の会話で、こんな話をお届けします。 ◆　認知症でもっともやってはいけないこと。 女医「さて今夜は、周囲との関係性を一気にアゲる話をお届けするわね」 青年「周囲との関係性を一気にアゲる話…!?」 女医「ではまず、認知症の話をしましょう」 青年「認知症」 あなたは『認知症の人に、もっともやってはいけないこと』は何か知ってる？」 青年「う、うーん…。『虐待する』とかですか？」 女医「突然にすごいの来た」 青年「あとは『食事を食べさせない』とか」 女医「うん。大丈夫。それもちゃんと直前の虐待ジャンルに入ってるから」 青年「あとは…」 女医「もういい！　とにかくもういいわ！　虐待はもちろんやっちゃいけない わね。そこから解説することになるとは思わなかったけども」 青年「そうですか…。いや、もちろんしませんけど、やってはいけないことっ て聞かれたので…」 女医「とりあえず虐待は問題外として、実は逆に『いいことに思えるけど、実 はやっちゃいけないこと』があるの」 青年「えっ…？　何ですか…？」 女医「それこそが『認知症の人の行動を、何でもやってあげてしまうこと』よ」 青年「は!?　何でもやってあげてしまうこと…？　それって、親切で、いいこ とじゃないですか！」 女医「そう。それが多くの人が陥りがちな勘違い。実際、『いいこと』のよう に思えるわよね？」 青年「は、はい…。逆に放置する方が悪いことだと思っています」 女医「そうね。でもそれが逆なの。たくさんやってあげるほど、認知症はどん どん進んでいくのよ」 青年「は!?　なぜ!?」 ◆　手伝うほど、認知症は悪化する。 女医「実は認知症というのは、すべての能力が完全に失われるわけではない。 できないことの他にも、できることもたくさんあるの」 青年「へ、へぇ…」 女医「また発症の進み具合も人によって様々で、『全部ができなくなる』とい う人は、そうそういないわ。みんな、不得意なこともあれば、得意なこともあ るの」 青年「し、知りませんでした」 女医「特に若いころから慣れ親しんだことがあれば、長期的にその行動は得意 なままに残るわ。たとえば仕事に関連したこととか、やりなれたこととかね」 青年「へぇ…！」 女医「ここで実際、ある人に認知症の症状が出てくると、ついつい家族はそれ を手伝いたくなる」 青年「は、はい」 女医「その事自体は悪いことではない。手伝ってもらうことで、認知症の人も、 生活しやくなるからね」 青年「そ、そうでしょうね」 女医「でもそのまま、家族が認知症の人の行動の大半をやってしまうことがあ る。たとえば食事も洗濯も予定管理も、ありとあらゆる行動をね」 青年「ダ、ダメなんですか？」 女医「一見いいことのように思えるでしょう？　でもそれを繰り返していくと、 どんどん症状が悪化していく」 青年「なぜ!?」 女医「たとえるなら、ある人の運動をすべて手伝って、本人は一切、体を動か さなくて済むようにしたら、どうなる？」 青年「そ、それは…。どんどん筋肉が衰えていくと思います…」 女医「その通り。その結果、まったく体を動かせなくなっていくでしょうね」 青年「た、確かに…」 女医「これは『脳』も同じなの。良かれと思って大半の行為を手伝ってしまう と、本人は何かをする機会がどんどん減ってしまう。その結果、能力が衰えて しまうの。すると認知症も悪化一直線よ」 青年「そ、それは怖い。本人にとって良いと思ってやっていても、それが悪い 結果になってしまうのですね…」 女医「その通り！」