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『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』
~時代の本質を知る力を身につけよう~【Vol.3】
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1. 最近気になったニュースから
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◆ 山口2区、4区衆議院補欠選挙の振り返りと炎上ツイート
皆さん、連休はいかがお過ごしでしょうか?
連休前の日曜日4月23日に、全国統一地方選挙の後半戦および同時に衆参合わせて5つの国政補欠選挙が行われました。私が特に注目していたのは、ご多分に漏れず、山口2区と4区の衆院補選でした。山口県は保守王国と言われますが、長く続く世襲やその結果腐敗が進んだ政治の浄化を進める上では、大変に重要な選挙であると捉えていたからです。
しかしながら、結果は私などが微かに期待したようにはなりませんでした。山口2区では引退した岸信夫さんの地盤を継ぐ岸信千世さん、同4区では銃撃で亡くなった安倍晋三さんの思いを継ぐ吉田真次さんが当選しました。盛り上がりにも欠け、2区の投票率は前回よりも9.2ポイント減の42.41%、4区では、13.93ポイント減の34.71%でした。いずれも、1996年の衆議院小選挙区比例代表並立制導入後では過去最低とのことです。
皆さんがここ10年あまりの日本の政治をどう受け止めておられるか、そしてまた、この選挙の結果をどう受け止めておられるかはわかりませんが、私自身は、ここ10年余りで、日本の政治腐敗が本当に危機的な状況にまで一気に進んだと感じています。そして想定はしていたものの、この選挙結果には、それでも何も変わらない現実に、何とも言えない無力感を覚えました。しかし同時に、投票率の異常な低さや、負けたとはいえ両区の対立候補がそれなりの得票をしたという結果を冷静に分析すれば、白けたムードの中にも変化の予兆は確実にあるのかもしれない、という希望を失ってはならないとも思いました。
そんな中、今回山口4区の補選に絡めた私のツイートが炎上しました(笑)。繰り返しますが、4区では2区と並んで世襲政治の流れを断ち切る、ということだけでなく、政治腐敗の象徴でもある自民党清和会(安倍派)と旧統一教会(「世界平和統一家庭連合」と名称変更していますが、実態が変わっていないことから以降「統一教会」と表記します)との関係を清算するきっかけを作ることが重要と考えていました。4区の候補者は世襲ではありませんでしたが、子供のいない安倍夫妻がかわいがってきた若手新人候補とのことなので、2区4区共に岸家・安倍家世襲の流れを汲むという点では同じことです。その思いから、――
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