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『加速する移民政策』 ~「無為無策の無能総理」という汚名を返上したい岸田氏。焦って何かやればやるほど日本の自滅が確実化。

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
 岸田内閣は、産業界が五月蠅く政府に申し入れている「人手不足解消」のための具体策として、「移民受け入れ」を抜本的に加速していくこととなったようです。これで日本は外国人だらけの国になり、地域の文化や風土が激しく破壊され、日本がもっともっと日本らしくない国になっていくことになってしまうこととなります。しかも、安い外国人労働者が大量に日本にやってくることを通して、日本人全体の賃金が上昇せず、いつまでたっても日本人が貧困から抜け出せなくなる…ということにもなってしまいます。  まさに最悪の悪夢の未来…ですが、そんな方針を打ち出したのが、岸田内閣の「有識者会議」です。その正式名称は「技能実習制度及び特定技能制度の在り方に関する有識者会議」。  要するに、移民労働者を受け入れる「技能実習制度」と「特定技能制度」という二つの制度を考えましょうという有識者会議なわけですが、この二つの制度を同時に検討するのですから、この二制度を「一体的」に運用しましょう、という結論が出されるのは、会議が作られた時点から既定路線として決まっていたわけです。  で、「技能実習制度」というのは、要するに、「発展途上国の人たちに、先進国・日本で働いてもらって、スキルを上げてもらおう」という国際貢献のための制度。これは1993年にできた制度で、もう30年の歴史があります。これはいわば、留学生の受け入れ制度の延長の様なものです。だから当然、永住は想定されておらず、一応建前上はこれは、「永住的な移民受け入れ制度」とは異なると解釈できるものでした。

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