２１５回　日本をお手本にする不思議な国

久しぶりに休みらしい休みが取れて、曜日の感覚がなくなって、あやうくこのメルマガを書き忘れるところだった。 とはいえ、ゲラのチェックや連載の原稿書きなど休む時間はあまりない。 ただ、働くのが好きなのか、ADHDという持病のおかげか、何もしていないことに耐えられない人間なので、仕事がないよりいいとは思っている。 というか、今、たまたま本が売れ、執筆依頼が殺到しているが、いつ売れなくなって、急に暇になるのか恐怖でたまらない。 たまたま、高齢者の脳の老化予防の本を書いているが（というか、口述筆記の本の直しだが）やはり脳にしても、身体にしても使わないと衰える。これは歳をとるほど顕著になる。ワンパターンのようになるが、最高の老化予防は動かし続けることだと私は信じている。 もちろん、答えや正解や信念のようなものは変わるのが当たり前だと思っている。それがなくなると前頭葉が本格的に老化しているということだから、この考えだって変わるかもしれない。ただ、この考えは、実はこの３０年変わっていないものなので、意外にあてになると思っている。 逆に言うと、一般の人では定年退職だろうが、我々の業界では、落ち目になり、自然にフェードアウトというのが、おそらくは老化のきっかけになるのだろう。 私は職業柄、いろいろな老化予防を試みているが、たぶんどんな老化予防術より、ちゃんと仕事があって、頭や身体を使うことが老化予防につながると考えている。 さて、そういう点で、日本人は平均年齢が４９近くになって、日本人の６割くらいが前頭葉が老化しているから、全然変わろうとしないことを長年問題にしてきたし、それを今年は立て続けに本にする。 日本が変わらないうちに、一人あたりのGDP順位がどんどん落ちていって２０２２年では３０位まで落ちているが、まだかろうじて台湾や韓国には２０２２年段階では買っているようだ。ただ、ちょっと円安に振れると抜かれる数字になっている。 それ以上に、長年２位だったのが、２０１１年に中国に抜かれたわけだが、今やドイツに抜かれようとしている。日本が約４兆２０００億ドル、ドイツが約４兆１０００億ドルだ。 ドイツのほうが成長率が高いから、これも抜かれるのは時間の問題だろうし、円安が進めばすぐに抜かれる数字だ。 ドイツの人口は約８３００万人で日本の３分の２だ。 同じように敗戦から立ち直って、高度成長をとげたのに、日本はこの３０年まったく成長がない。 おそらく来年の今頃、このメルマガを書くころには、一人あたりのGDPで韓国や台湾に負け、GDPでドイツに抜かれることだろう。 それでも、自民党は勝ち続ける。 旧統一教会の自民党への成長するな、教育をちゃんとするなという洗脳と、その自民党に入れ続ける、野党になると暗黒という間接的な国民への洗脳が恐ろしい。 やはり統一教会というのはすごい宗教だ。