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久方ぶりの熊野詣。その衰退の現実、その回復のために必要なもの、そしてそれが何故必要なのかを、考えてみました。

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
本日は久方ぶりの南紀勝浦訪問。南紀勝浦といえば、日本一の名瀑・那智の滝を擁する熊野詣の熊野三山の一つ、那智大社の拠点であり、豊かな温泉があり、マグロのはえ縄漁の水揚げ日本一の漁港でもあり、昭和時代には新婚旅行の聖地として栄えた町でした。 今でも熊野詣には根強い人気があり、温泉もマグロの水揚げも残ってはいますが、来訪客はかつてに比べれば激減している、というのが、現実…。 例えば、勝浦駅前の商店街は、駅にスグ近くの2、3の店は残って細々と営業していますがその大半の店がシャッターを下ろしており、いわゆる完全なるシャッター街になっています。 那智大社の参道の店も、その多くがGWであるにも関わらずシャッターを下ろしており、4,5年前に訪れたときにはかろうじて営業を続けていたお店も、その大半が例外ではなくなっていました。とても気に入っていた、当時買った黒いお皿が、先日割れてしまったので、また新しいのを買おうと思い、楽しみにしていたのですが…そのお店も閉まってしまっており、結局変えずじまいになってしまいました。 この惨状を見るにつけ、僕がもしこの地の商店の経営者なら、インバウンドでも何でもいいから来てほしい、と思うのも当然だと…感じてしまいます。 駅前の商店の方とお話をしていても、「最近は外国の方ばかりなんですよ…」とのことだったのですが、京都での外国人の比率を見れば、勝浦への外国の観光客はほとんどいない位に少ない程でした。そんな少ない外国人観光客ですら、潰れかかった商店の方にしてみれば、大切なお客さんになっているわけです…。

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