久米信行(裏)ゼミ「大人の学び道楽」
授業や講演では話せないこと。連載やSNSでは書けないこと
毎月第1-4 火曜日発行 vol.132 2023/05/09発行
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間近で聴いた!盲目のピアニスト辻井伸行さんの熱演
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●INDEX●
1. 今週の東奔西走&七転八倒
>ライブの感動再び。盲目のピアニスト辻井伸行さん熱演動画集
2. 大人のミュージアム&庭園
>20年ぶりのマティス展。黒い瞳の女たち
3 大人の路地裏A←→C級グルメ
>マティス展限定メニューを都美のカフェとレストランで
4 大人のアニメ&映画劇場
>世界で一番ゴッホを描いた男(字幕版)
5.大人の放課後相談室
>Q 将来の転職の心構えを教えてください
6.編集後記~時には大人もボヤキ&ため息を~
>幸せとは、本物の美に触れること
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1.今週の東奔西走&七転八倒
ライブの感動再び。盲目のピアニスト辻井伸行さん熱演動画集
みなさんは辻井伸行さんをご存じですか?
辻井さんの生演奏を聴いたことがありますか?
なぜでしょう。涙があふれてくるのです。
いつか聴きたいと思っていた辻井伸行さんのピアノ生演奏に、ついに触れることができました。
それも私のふるさと、すみだトリフォニーホールで、私が愛する新日本フィルハーモニー交響楽団との競演で、夢が叶ったのです。
しかも、指揮者は、辻井さんが幼い頃からの家族づきあいで、すみだ音楽大使と新日本フィル音楽監督に就任したばかりの佐渡 裕さんでした。こんなに贅沢なことってあるでしょうか。
その時ほど、亡き父が愛し私が引き継いだ新日本フィルの定期会員席が、ありがたく思えたことはありません。
辻井伸行さんが全身全霊でピアノに向かう姿を、そして、佐渡裕さんはじめ新日本フィルの楽団員が、辻井さんに鼓舞され、壮大にして繊細な音楽を奏でる姿を、間近で見ることができたのです。それも、辻井さんと佐渡さんの息遣いを感じながら。
眼が見えないのに、探り引きもせず、迷うことなく鍵盤を叩く辻井さんの雄姿。
それは、まさに音楽の神に愛された超人としか言いようがありません。
同じく辻井さんの生演奏に触れた、日本を代表する彫刻家 山田朝彦先生とも歓談したのですが「超能力」と表現されていました。山田先生は、日彫展で「視覚障がい者が彫刻に触れるイベント」を実施されていますが、「目が見えない人は触れるだけで彫刻家の心を読み取る力を持っている」と称されました。
おそらく辻井さんも、鍵盤に触れるだけで、楽譜に書かれていない作曲家の想いまでも感じ取ってしまうのでしょう。
辻井さんを世界的に有名にしたのは、2009年に開催された、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでの優勝でした。
その時のドキュメンタリーは、今もネット動画で見ることができますので、辻井さんのことをまだご存じない方は、まずご覧ください。きっと、これからご紹介するお薦めの熱演動画も、さらに心震わせながらご鑑賞いただけるでしょう。
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