「小松成美の伝え方の教科書 ノンフィクション作家に学ぶコミュニケーション術」
vol.49「一流に学ぶ、強い信念の持ち方〜横綱・白鵬が歩んだ道とは?〜」
【今週の目次】
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1. 成美のつぶやき
└ 富山県の伝統に触れたゴールデンウィーク
2. 一流に学ぶ、強い信念の持ち方〜横綱・白鵬が歩んだ道とは?〜
└ 大相撲を牽引した横綱・白鵬
└ 新横綱から希代の横綱になるまで
└ 『横綱への昇進は、運命であり宿命』
└ 相撲よりNBAに夢中だった幼少期
└ 日本の相撲に興味を持ったきっかけとは?
└ 孤独との戦いを乗り越えた下積み時代
└ 狼を見た自分は、強きを倒す運を持った者
3. 小松成美の心に残る、あのフレーズ
4. お知らせ
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1. 成美のつぶやき
富山県の伝統に触れたゴールデンウィーク
皆さんはゴールデンウィークをどのように過ごされましたか?
私は、取材を兼ね、富山県砺波市・南砺市への旅行を楽しみました。マスクからも解放され、行き交う人々の笑顔にもたくさん触れた素晴らしいひと時でした。
最初に訪れた砺波市では井波彫刻で有名な井波を巡り、井波彫刻発祥の寺院「瑞泉寺」でその彫刻に魅入られました。
荘厳な瑞泉寺の建物を飾る数多くの彫刻は、井波彫刻と呼ばれる技法を会得した職人たちの手によって作られました。
日本一の技術を誇るといわれている井波彫刻は、瑞泉寺が火災により焼失した折りに再建のために派遣された京都の彫刻師たちが井波の宮大工たちに技術を伝えたのが始まりと言われています。
中でも圧巻なのは、井波彫刻の粋を集めた太子堂でした。200本のノミを使い、1本の木から仕上げる伝統技術には目が釘付けでした。彫刻の精度は精巧かつ繊細で美しく、先人たちの偉業に驚かされます。
参考:真宗大谷派 井波別院瑞泉寺
翌日は300品種、300万本ものチューリップが色あざやかに咲き誇り、大地を彩る「となみチューリップフェア」を訪れました。
砺波市はチューリップの球根栽培面積が全国ナンバー1の町です。
見渡す限りのチューリップは感動的で、風に揺れるチューリップを眺めて心癒されました。
参考:となみチューリップフェア | イベント | 【公式】富山県の観光/旅行サイト「とやま観光ナビ」
3日目は、今回の旅の一番の目的だったユネスコ無形文化遺産に登録されている「城端曳山祭(じょうはなひきやままつり)」に魅了されました。
毎年5月5日に行われている300年の伝統を持つお祭りの中心となるのは、高さ10メートル以上にも及ぶ巨大な「曳山(ひきやま)」です。「曳山」とは、祭りに用いられる山車(出しもの)のことです。
美しい彫刻と鮮やかな漆塗りが施された6台の「曳山」がそれぞれに神様を乗せ、若者たちが押し引いて町を練り歩きます。豪華さと迫力には言葉を失うほどで、時間が経つのを忘れました。古式の神迎え行列が見られる形式のお祭りは、富山県内でも城端だけだそうです。
その「曳山」を先導するのが京都祇園の一力茶屋や吉原などを模した精巧な「庵屋台(いおりやたい)」です。その中には、笛・三味線の奏者と端唄の唄い手が入り、城端独特の「庵唄(いおりうた)」を家々に立ち寄って聴かせます。
夜には「曳山」がライトアップされ、より一層神秘的な雰囲気が漂います。城端エリアは、「越中の小京都」とも呼ばれています。目に飛び込む豪華絢爛な「曳山」と優調な庵からの音は、見る人の心を掴んで離しません。
参考:城端曳山祭 | 旅々なんと|南砺市の観光情報サイト|南砺市観光協会|五箇山
この祭りの案内役を務めてくださったのは、十六代目小原治五右衛門(オハラジゴエモン)さんです。
安土桃山時代・天正三年(1575)から一子相伝で継承する「城端蒔絵(じょうはなまきえ)」の十六代目の継承者で、2019年(令和元年)に「小原治五右衛門」の名を襲名しました。唯一無二の蒔絵制作者として作品を作り、国内外での展覧会に作品を出展しています。
さらに、お祭りの「曳山」や「庵屋台」の文化財保存や修復も1人で担っていて、治五右衛門さんなしには「城端曳山祭」は開催できないのです。
治五右衛門さんにはぜひオンラインサロンにお越しいただき、「曳山祭」の魅力はもちろん、安土桃山時代から続くご一族の歴史・蒔絵のアーティストとしての活動を伺いたいと思います。お楽しみに!
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