デカップリング経済の帰結は
今日の主要国経済で特徴的なのが、製造部門の不振の一方でサービス部門が好調という「デカップリング」現象がみられることです。これまでもこうした部門間の明暗のほかに、地域ごとの明暗が分かれる「デカップリング」も見られました。そして常に問われるのが、デカップリングは長くは続かないので、その帰結が好調部門に引っ張られるのか、不調部門に引きずられるのか、ということでした。
「主要国共通の製造・非製造格差」
今日、主要国の間で共通する製造・非製造部門の好不調ギャップ、具体的にみてみましょう。まず世界2位の経済大国中国についてみてみます。国家統計局のPMIを比較すると、製造業が4月にまた50を割り込み、49.2となったのに対し、非製造業は3月の58.2に続いて4月も56.4と高い数字を続けています。調査対象に中小企業の多い財新の調査でも同様の結果となっています。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)