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2023年5月号

月刊オンライン白馬社
  • 2023/05/10
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白馬社編集部と社会学作家・秋嶋亮の対談を収録した「週刊オンライン白馬社」の2023年4月の記事 をまとめて配信しています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・           ★野球報道の裏で恐怖政治が進められている★ 運動競技の盛り上がりで重大な政治問題を隠すことを「スポーツ・ウォッシング」と言うけど、 今日本の政府がやっていることはまさにこれ。国民が大谷の活躍に熱狂する裏では、外交と内 政の両面でとんでもないことが進められている。そんなホラーな現実について編集部と秋嶋亮 が解説します。 編集: WBCの中継の最中、岸田首相のウクライナ電撃訪問がテロップで報じられましたが、あ れは一体何だったのでしょうか? 秋嶋: 「フレーム効果」を狙ったのだと思います。「フレーム効果」とは、ニュースの見せ方 によって視聴者の意識が操作されることを言います。 編集: そこ辺を詳しくお願いします。 秋嶋: 岸田総理がウクライナに乗り込み支援を表明したことは、ロシア側から見れば日本が参 戦したも同然です。当然これにより日露の緊張が高まり、戦争リスクが高まります。だから本来 であれば国民から猛烈な反発が生じるはずだった。ところが日本代表の活躍に興奮する国民は、 野球を応援するノリで好戦的な政府の外交を支持したわけです。つまり政治(≒戦争)とスポーツ を下意識で同一視したのです。その自覚はなかったでしょうが。 編集: 確かに非難が生じませんでした。ある種のサブリミナル効果を狙ったわけですね。しか しウクライナに援助するとなれば、これでまた国民の負担も増えます。 秋嶋: すでに岸田政権はアフリカやインドなどに30兆円近い支援を決定しています。これでウ クライナにカネを送るとなれば、さらに財政は圧迫されます。「税は財源ではない!」とか馬鹿 なキャッチが流行っていますが、社会資本は有限であり、常にトレードオフの関係にあります。 要するに、外国に援助した分だけ、文教や、福祉や、医療や、産業振興などの予算が徹底して削 られるわけです。それでも足らないから、増税し、社会保険料を引き上げるわけです。 編集: 相変わらず「国債は国民の資産だ!」とか言ってますが、国債の償還費が嵩んで、とう とう国民負担率は所得の50%近くになっています。 秋嶋: 世界最高レベルの国民負担率と、世界最低レベルの国民還元率とのカップリングが、永 久化するという悪夢となるでしょう。 編集: これで外国におカネを送るとか全く気が狂っています。

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  • 月刊オンライン白馬社
  • 本コンテンツは白馬社編集部と秋嶋亮の対談を収録した「週刊オンライン白馬社」の一月分(前月の四週分)の記事をまとめたものです。グローバル資本の傀儡と化した自国政府、生存権すら無効とする搾取、永劫に収束することのない原発事故、正常な思考を奪う報道システム、貿易協定に偽装した植民地主義、戦争国家のもたらすファシズムという「マルチハザード(重複する危機)」の時代において、私たちは何を考えいかに行動すべかをテーマに、最高峰のディスクール(社会学分析)をお届け致します。
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