白馬社編集部と社会学作家・秋嶋亮の対談を収録した「週刊オンライン白馬社」の2023年4月の記事
をまとめて配信しています。
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★野球報道の裏で恐怖政治が進められている★
運動競技の盛り上がりで重大な政治問題を隠すことを「スポーツ・ウォッシング」と言うけど、
今日本の政府がやっていることはまさにこれ。国民が大谷の活躍に熱狂する裏では、外交と内
政の両面でとんでもないことが進められている。そんなホラーな現実について編集部と秋嶋亮
が解説します。
編集: WBCの中継の最中、岸田首相のウクライナ電撃訪問がテロップで報じられましたが、あ
れは一体何だったのでしょうか?
秋嶋: 「フレーム効果」を狙ったのだと思います。「フレーム効果」とは、ニュースの見せ方
によって視聴者の意識が操作されることを言います。
編集: そこ辺を詳しくお願いします。
秋嶋: 岸田総理がウクライナに乗り込み支援を表明したことは、ロシア側から見れば日本が参
戦したも同然です。当然これにより日露の緊張が高まり、戦争リスクが高まります。だから本来
であれば国民から猛烈な反発が生じるはずだった。ところが日本代表の活躍に興奮する国民は、
野球を応援するノリで好戦的な政府の外交を支持したわけです。つまり政治(≒戦争)とスポーツ
を下意識で同一視したのです。その自覚はなかったでしょうが。
編集: 確かに非難が生じませんでした。ある種のサブリミナル効果を狙ったわけですね。しか
しウクライナに援助するとなれば、これでまた国民の負担も増えます。
秋嶋: すでに岸田政権はアフリカやインドなどに30兆円近い支援を決定しています。これでウ
クライナにカネを送るとなれば、さらに財政は圧迫されます。「税は財源ではない!」とか馬鹿
なキャッチが流行っていますが、社会資本は有限であり、常にトレードオフの関係にあります。
要するに、外国に援助した分だけ、文教や、福祉や、医療や、産業振興などの予算が徹底して削
られるわけです。それでも足らないから、増税し、社会保険料を引き上げるわけです。
編集: 相変わらず「国債は国民の資産だ!」とか言ってますが、国債の償還費が嵩んで、とう
とう国民負担率は所得の50%近くになっています。
秋嶋: 世界最高レベルの国民負担率と、世界最低レベルの国民還元率とのカップリングが、永
久化するという悪夢となるでしょう。
編集: これで外国におカネを送るとか全く気が狂っています。
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