▼第58号
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2023/5/12
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ブラック企業アナリスト 新田 龍のブラック事件簿
Vol.058
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インデックス
【優良ホワイト企業に生まれ変わったワタミ】
【SNSで炎上したら?鎮火の鉄則は「現状把握・迅速対応・情報開示」】
【告知】
【Q&A】
【本メルマガに関する免責事項】
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【優良ホワイト企業に生まれ変わったワタミ】
月刊誌「リベラルタイム」が2023年6月号
(
https://www.liberaltime.com/shopdetail/000000000354/)の特集記事として
「失敗企業の研究~『しくじり企業』はなぜ生まれるのか~」とのテーマで
刊行するにあたり、当方に寄稿依頼を頂戴した。
経営判断のミスや様々な不祥事で「しくじって」しまった企業を採り上げ、当該
企業が失敗してしまった原因を分析するとの主旨で、東芝やみずほ銀行、いきなり
ステーキやリーマンブラザーズ社などを事例に特集するのだという。
当方に対しては、具体的なご要望としてワタミ社について詳説してほしいとの
ご依頼であった。「かつてブラック企業の代名詞的存在だったワタミ。しかし、ここ
数年で労働環境は大幅に改善され、離職率も低下している。そもそもワタミはなぜ
批判されるようになってしまったのか、そしてどのように生まれ変わったのか」に
ついて述べてほしいとのこと。幸い同社のこれまでの栄枯転変に関してはわが国で
もっとも詳しい部類に入ると自負しているので、喜んで依頼に応じた次第だ。
字数都合により本誌記事では短縮版となっているが、本メルマガでは編集前の元
原稿を公開しよう。
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ワタミが東京・笹塚に居酒屋「和民」1号店を開業したのは1992年のこと。中高年
男性がたむろする「大衆酒場」といったイメージの強かった居酒屋に対し、和民は
明るい店内、丁寧な接客、そして他チェーンよりも低い価格設定などが目新しさを
もって受け入れられ、若者や女性客、ファミリー層などの心を捉えることに成功。
開店前からの行列や、入店まで1~2時間待ちも常という人気チェーンとなる。
同社は90年代を通して、店舗数、売上高、経常利益とも2桁ペースの高水準で
業績を伸長させ、創業から10年で株式公開にこぎ着け、2000年には東証一部上場
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