永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2023.05.11
新 恭(あらた きょう)
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解散・総選挙のまえに統一教会問題の決着をつけよ
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電撃的ウクライナ訪問を無事すませ、G7広島サミットを前にアフリカ4か国も
歴訪して、岸田首相は解散・総選挙への準備に余念がないようだ。
朝日新聞によると、敵基地攻撃能力の保有や原発運転期間の延長など政策の大
転換を決めたことをもって「安倍さんもやれなかったことをやった」という“
高揚感”に包まれているそうである。
自分がやりたいというより、安倍政権がやり残したことを、国民に丁寧に説明
することなく、官僚作成の答弁を繰り返すだけで進めただけなのだが、それで
もアンチ岸田の多い右派勢力をなだめる一定の効果はあったと考えているのだ
ろう。
内閣支持率の上昇、衆参補選の4勝1敗に気をよくして、6月解散へまっしぐら
なのだと観測するメディアもある。
だが、そうすんなりいくだろうか。筆者はいささか懐疑的だ。長期政権をねら
う岸田首相が乗り切るべき来秋の自民党総裁選まではあと1年以上もある。急
いで総選挙をやって、たとえ思い通りの勝利が転がり込んできたとしても、支
持率を維持できるとは限らない。
総選挙後に岸田首相が描くシナリオがある。2023年度から5年間の防衛費を従
来の1.5倍超の43兆円に増やすための増税と、少子化対策の財源を捻出するた
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