名実ギャップの落とし穴
主要国ではインフレを放置した付けが回ってきました。インフレ率が大きくなればなるほど名目と実質値の乖離が大きくなります。実質金利のマイナスを避けようとすればそれだけ名目金利が高くなり、固定金利債券の価格が大きく下落します。これが今回の米銀破綻を招きました。日銀のインフレ放置の姿勢も今後の日本経済、金融市場に大きなリスクを負わせます。
「大幅利上げでも実質金利マイナス」
FRB(連邦準備理事会)にとってもインフレ対応が後手に回った付けが大きかったと言えます。2021年にはすでにインフレが進んでいたにも拘わらず、FRBの利上げ開始が翌年3月までずれ込みました。長期金利はすでに上昇していましたが、政策金利がゼロに抑えられていたため、物価上昇を差し引いた実質の短期金利は大幅なマイナスからのスタートとなりました。
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