『ジョン万次郎』　『小説・球磨川』最終回

INSTITUTE OF SUCCESS TECHNOLOGY JAPAN　第749 MAY 14 2023発行 “明日死ぬかのように生きよ、永遠に生きるかのように学べ！” >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> ※　出典を明白にしていただければ、転送・引用は自由にどうぞ >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> ◇ 黒木安馬　未発表原稿を掲載　「地球見聞録　限定話のネタ本」　 毎週「日曜」　月刊４回発行　有料　\300／月　配信メルマガ　 購読登録は⇒　http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/76/P0007692.html ☆*:..☆。O○☆○o。..:*゜*:..。o○☆○o。..:*゜*o○☆○o。*゜* ━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━ 明日死ぬかのように生きよ、永遠に生きるかのように学べ！ マハトマ・ガンジー ━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━ 黒木安馬の著作（*^_^*）v～♪ 【雲の上で出会った超一流の仕事の言葉】　あさ出版　￥1.540 【国際線30年で観た成幸者たちの法則】産経新聞グループ￥1.650を、 ⇒　「黒木安馬署名＆相手様の宛名を書入れ」て、1.500円　(@_@;)！ 送料無料で郵送いたしますので、 kuroki.yasuma@gmail.com へご連絡ください！ FAX　0475-54-3479 ☆*:..☆。O○☆○o。..:*゜*:..。o○☆○o。..:*゜*o○☆○o☆ ⇒　 ━─━─━─━─━─━─━　　　　3percent-club ⇒　ジョン万次郎 「へえ、高知県庁主催で、足摺岬まで行って講演したんですかぁ！ あそこは、“マン・ジョンジロ～”の出身地で有名なところですよねぇ、飛行機の窓から黒潮の打ち寄せる岬は何度もながめているけど、一度は行ってみたいところだわぁ・・・」 フライトで滞在先のパリ・Champs-Elysees（シャンゼリゼ）のレストランで、スチュワーデス（ＣＡ）たちとワイワイガヤガヤで食事時の会話。 「マン・ジョンジロ～！？　言いたいことは分かるんだけど、何かどこかがちょっと違うよぅ～な？」 まあエエカァ・・・とWINEのほろ酔い加減でHOTELに帰着する。 シャワーを浴びながら、ハッと気づく。 アホかぁ～～、何がマン・ジョンジロ～だぁ。　ジョン・マンジロ～だろッ！　ったくぅ～～(@_@;)！ 300年近くも国内で戦争が無かった国は、世界に一つしかない。 桓武天皇が京都に都を移した平安京から鎌倉幕府までの390年間続いた平安時代と、徳川幕府が関ケ原から明治維新まで270年近く続いた江戸時代、その人類史に残る驚愕の国である！ 大きく和する「大和」を地で行く、和（なご）みの我らが日本である。 1879年にエジソンが、手元にあった日本製扇子から竹繊維に目を付けて、伊藤博文が推薦した京都八幡の丈夫な竹を使ってフィラメントを造り、1200時間以上も点灯できる白熱電球の照明を発明するまでは、米国の夜の明かりは鯨（クジラ）の油だけが頼りだった。 捕鯨船は東海岸のマサチューセッツの大型漁港を中心に、大西洋で漁を続けてクジラから油を搾り取り、肉は海に捨てた。 ロウソクや機械油を食用にも使える鯨油は高値を呼び、長い間の乱獲が続いて不漁になった大西洋から、舞台は西海岸の広大な太平洋へと移っていった。 日本では江戸時代後期の当時だが、アメリカの捕鯨船はまだ帆船だった。 その船で捕鯨に出かけると、鯨油を樽に詰めて船が満載になるまでの3年近くは国に帰ることなく、太平洋で航行を続ける漁が続いた。 潮流と貿易風任せの捕鯨船は、太平洋ではカルフォルニアとフィリピンを結ぶ赤道あたりを往来していた。 マゼランも、その航路を通って前進したので北部にある日本に気づかずにフィリピンに到着して、そこで現地人との戦で命を落としているが、フィリピン名称の由来は祖国フェリッペ国王名から来ている。 長期間の洋上生活では、食料や水、燃料補給が必要となるので、寄港地探しは必須だった。 だが、日本は300年近い鎖国状態で、日本事情は海外にさほど知られることなく、やがて、近寄る外国人は捕らえられて殺されるものだと欧米の船乗りたちの間では噂を呼び、彼らの間では、“ジャップはブタの頭だ！”と、敬遠して嫌がるのが常識だった。